『文明の衝突』
Huntington, Samuel P. 19980128 The Clash of Civilizations and the Remarking of World Order, Simon & Schuster.
=19980630 鈴木 主税 訳 集英社,554p.
■Huntington, Samuel P. 19980128 The Clash of Civilizations and the Remarking of World Order, Simon & Schuster. =19980630 鈴木 主税 訳,『文明の衝突』,集英社,554p. ISBN-10: 4087732924 ISBN-13: 978-4087732924 \2800 [amazon]/[kinokuniya]
■内容
メタローグ
〈冷戦後〉の世界の枠組みを、八つの文明圏の内部結束と、相互の衝突という視点から描きベストセラーとなった大著。時も時、アメリカ大使館の爆破と報復ミサイル攻撃という、著書増売用にハンチントンが裏で手を廻したとしか思えない事件が勃発し、この著作の鋭さを実証した。注目すべきは日本の未来への言及。日本だけで一つの文明と定義され、日本って結構スゴイのねと感動したのも束の間、単に孤立していてどの文明とも巧い関係を結べず、将来は優柔不断を繰り返した挙げ句にアメリカの傘を離れ、中国に付くという衝撃的な予想が……。飲み屋で世界や国家を語りたいおじさんには、まさに必読書。(守屋淳)
『ことし読む本いち押しガイド1999』 Copyrightc メタローグ. All rights reserved.
内容(「BOOK」データベースより)
これは、孤立する日本の未来を予測する衝撃の書なのか。21世紀の国際情勢を大胆に予測する衝撃の書。世界的な国際政治学者、戦略家S・ハンチントン教授が発表した挑戦的ベストセラー、待望の刊行。
内容(「MARC」データベースより)
冷戦後の新たな国際紛争は「文明による衝突」だ。21世紀の国際情勢を大胆に予測。アメリカ文明と中国文明の対立の中で、孤立する日本の未来を考える刺激的な書。
■目次
日本語版への序文
はしがき
第一部 さまざまな文明からなる世界
第一章 世界政治の新時代
序:国旗と文化的なアイデンティティについて
多極的で多文化的な世界
他の世界は?
世界の比較:リアリズムと簡略化と予測
第二章 歴史上の文明と今日の文明
文明の性質
文明と文明のかかわり
第三章 普遍的な文明? 近代化と西欧化
普遍的な文明:その意味
普遍的な文明:根拠
西欧と近代化
西欧化および近代化への対応
第二部 文明間のバランスのシフト
第四章 西欧の落日:ちから、文化、地域主義
西欧の力:支配と衰退
地域主義:非西欧文化の復興
神の復讐
第五章 経済、人口動態、そして挑戦する文明圏
アジアを見直す
イスラムの復興
変わる脅威の内容
第三部 文明の秩序の出現
第六章 文化による世界政治の構造変化
グループの形成:アイデンティティの政治
文化と経済協力
文明の構造
引き裂かれた国家:文明の再定義の失敗
第七章 中核国家と同心円と文明の秩序
文明の秩序
西欧の境界を定める
ロシアとその近隣諸国
大中国とその共栄圏
イスラム:つながりのない意識
第四部 文明の衝突
第八章 西欧とその他の国々:異文化間の問題点
西欧の普遍性
兵器の拡散
人種と民主主義
移民
第九章 諸文明のグローバル・ポロティクス
中核国家と文明の断層線での紛争
イスラムと西欧
アジア、中国、アメリカ
文明と中核国家:新たな提携
第十章 転機となる戦争から断層線の戦争まで
転機となる戦争:アフガニスタンと湾岸
フォルト・ライン戦争の特徴
事件:イスラムの血なまぐさい国境
原因:歴史、人口構成、政治問題
第十一章 フォルト・ライン戦争の原動力
アイデンティティ:文明意識の高まり
文明の団結:同族国家と離散者
フォルト・ライン戦争を止めるために
第五部 文明の未来
第十二章 西欧とさまざまな文明と単数形の文明
西欧の再生はなるか?
世界のなかの西欧
文明間の戦争と秩序
文明の共通した特性
訳者あとがき
参考文献
索引
収録図表一覧
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志