HOME > BOOK >

『それでも新資本主義についていくか――アメリカ型経営と個人の衝突』

Sennett, Richard 1998 The Corrosion of Character, W W Norton & Co Inc
=199912 斎藤 秀正,『それでも新資本主義についていくか――アメリカ型経営と個人の衝突』,ダイヤモンド社,242p.


このHP経由で購入すると寄付されます

■Sennett, Richard 1998 The Corrosion of Character, W W Norton & Co Inc=199912 斎藤 秀正,『それでも新資本主義についていくか――アメリカ型経営と個人の衝突』,ダイヤモンド社,242p. ISBN-10: 4478231052 ISBN-13: 978-4478231050 \1890 [amazon][kinokuniya] p0601

■内容

ブックレビュー社
米国流新資本主義は個人を犠牲にする。うわべだけを取り入れようとする日本はその陰の部分を直視せよと提言 日本は,「失われた10年」とも呼ばれる前例のない長い景気低迷に苦しんでいる。このため多くの経営者はニューエコノミーに沸く米国に憧れ,米国流の経営手法を取り入れようとし,グローバル・スタンダード(実際はアングロサクソン・スタンダード)への対応を急ぎ,労働力の流動化は日本でも今後の流れである,と考えている。しかし著者は,こうしたニューエコノミー(新資本主義)は米国民の個人のライフスタイルを大きく傷つけているという。

米国民のうち圧倒的多数の人々は,効率重視のスピード経営についていけず,生活や精神の安定を奪われていると主張。新資本主義の潮流のなかで働くさまざまな個人の群像を浮き彫りにすることによって,「それでも日本は新資本主義を取り入れようとするのか」と警鐘を鳴らしている。日米の労働者をめぐる環境の違いはあるものの,社会や組織のなかで個人が生き生きと働くとはどういうことかについて,いやでも考えさせられるだろう。企業経営者には特に一読を薦めたい。 (ブックレビュー社)
(Copyrightc2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)
スピードとフレキシビリティの追求がもたらすものは何か?今日のビジネスの変化が、われわれの生活と自己認識に与える影響は、かつて農業社会から工業社会への移行が与えたそれに匹敵するほど深いことを、本書は示している。

■目次

第1章 漂流
第2章 ルーチンワーク
第3章 フレキシビリティ
第4章 判読不能
第5章 リスク
第6章 労働の倫理
第7章 失敗
第8章 危険な代名詞

■紹介・言及

Bauman, Zygmunt 200402 Wasted Lives 1st. Edition, Polity Press =20070630 中島 道男訳,『廃棄された生』,昭和堂,250p. ISBN-10:4812207436 ISBN-13::978-4812207437 \3150 [amazon]

◇橋口 昌治 200908 「格差・貧困に関する本の紹介」, 立岩 真也編『税を直す――付:税率変更歳入試算+格差貧困文献解説』,青土社


*作成:橋口 昌治 
UP:20090813 REV:
労働  ◇貧困・格差関係の本  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK 
 
TOP HOME(http://www.arsvi.com)