『脳のなかの幽霊』
V.S.Ramachandran, & Blakeslee, Sandra, 1998 Phantoms in the Brain: Probing the Mysteries of the Human Mind, William Morrow .
=19990730 山下 篤子訳『脳のなかの幽霊』,角川書店
■V.S.Ramachandran, & Blakeslee, Sandra, 1998 Phantoms in the Brain: Probing the Mysteries of the Human Mind, William Morrow .
=19990730 山下 篤子訳『脳のなかの幽霊』,角川書店, 404p. 1360
ISBN-10: 4047913200 ISBN-13: 978-4047913202 [amazon]
■角川書店のHP
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=199999791320
■V.S.ラマチャンドラン氏のHP(英語)
http://psy.ucsd.edu/chip/ramabio.html
Publicationsにpdfで読める文献あり。
■目次
序
はじめに
第一章 内なる幻
第二章 「どこをかけばいいかがわかる」
第三章 幻を追う
第四章 脳のなかのゾンビ
第五章 ジェームズ・サーバーの秘密の生活
第六章 鏡のむこうに
第七章 片手が鳴る音
第八章 存在の耐えられない類似
第九章 神と大脳辺緑系
第十章 笑い死にをした女性
第十一章 「双子の一人がおなかに残っていました」
第十二章 火星人は赤を見るか
謝辞
訳者あとがき
解説――養老孟司
原註
参考文献
■引用
――オリヴァー・サックスによる序より
これまで脳の表象は、身体イメージや幻肢を含めて、固定していると考えられてきた。しかしラマチャンドラン博士は(そしていまではほかの人たちも)、手足の切断のあと身体イメージが驚くほどすみやかに――四八時間以内に、ひょっとするとそれ以下で――再編成されることを示している。彼の見解によると、幻肢は、感覚皮質の身体イメージがこのように再編成されることで生じる。そして彼の言う「学習された」麻痺によって維持される。だがもし幻肢が発生する根底に急激な変化があるなら、皮質にそんな可塑性があるなら、そのプロセスを逆向きにすることはできないだろうか?脳をだまして幻肢を忘れさせることはできないだろうか?(p.10)
*作成者:篠木 涼