『ナラティブ・ベイスト・メディスン―臨床における物語りと対話』
Trisha Greenhalgh and Brian Hurwitz, eds. Narrative Based Medicine: Dialogue and discourse in clinical practice, BMJ Books, 1998
=20011020 斉藤清二/山本和利/岸本寛史監訳,『ナラティブ・ベイスト・メディスン―臨床における物語りと対話』, 金剛出版, 300p.
ISBN-10: 4772407065 ISBN-13: 978-4772407069 [amazon]
[kinokuniya]※n08
■Trisha Greenhalgh and Brian Hurwitz, eds. Narrative Based Medicine: Dialogue and discourse in clinical practice, BMJ Books, 1998
=20011020 斉藤清二/山本和利/岸本寛史監訳,『ナラティブ・ベイスト・メディスン―臨床における物語りと対話』, 金剛出版, 300p.
ISBN-10: 4772407065 ISBN-13: 978-4772407069 [amazon]
[kinokuniya]※n08
■金剛出版のHP
http://kongoshuppan.co.jp/dm/0706.html
■目次
以下[]内はルビ
推薦の辞 河合隼雄
日本語版への序 ブライアン・ハーウィッツ, トリシャ・グリーンハル
序文 ハワード・ブロディ
謝辞 トリシャ・グリーンハル, ブライアン・ハーウィッツ
第1部 概説
第1章 なぜ物語り[ナラティブ]を学ぶのか? トリシャ・グリーンハル, ブライアン・ハーウィッツ
物語り[ナラティブ]とは何か?
病い[やまい]と癒しにおける物語り[ナラティブ]
「意味」を学ぶ
失われた伝統
第2章 世界としての物語り[ナラティブ] アンナ・ドナルド
第2部 病いの物語[ストーリー]
第3章 中央値[メディアン]は何も語らない スティーブン・ジェイ・グールド
第4章 私の人生が変わった晩 ロバート・マックラム
第5章 血友病サバイバルガイド ドナルド・ベイトマン
第6章 死に逝く人々の物語――ホスピスケアにおける記述療法 ギリー・ボルトン
書くことは、癒しを促進する
ホスピスで書き記すことの背景
物語[ストーリー]についてのいくつかの物語[ストーリー]
結語
第7章 小児てんかんの物語り[ナラティブ]――「わたし、てんかん? それともてんかんがわたし?」 ヘンリエッタ・ワインバーン, パラミット・ジル, トリシャ・グリーンハル
はじめに
対象と方法
結果
てんかんの衝撃
てんかんの説明モデル
てんかんとともに生きる
話すか話さないか
考察
栃[とちのき] トリシャ・グリーンハル
第3部 医療における物語り[ナラティブ]
第8章 痛みの物語り リチャード・ベイリス卿
第9章 物語[ストーリー]に寄り添って――一般診療におけるケアの継続性 イオナ・ヒース
共有された物語
病いの物語
疾患の物語
忍耐の物語
医学的、身体的、感情的、文化的な識別能力
文化に架橋する物語
物語の終わり
物語を語るための時間と場所
第10章 実地医療[プライマリ・ケア]における精神保健[メンタル・ヘルス]と物語り[ナラティブ] ジョン・ローナー
はじめに
ナラティブセラピストの実際
結論
第11章 セイレーンと迷い犬とヒルダ・トムソンの物語り[ナラティブ] マーシャル・マリンカー
病院からの視点
人間医学
「物語り[ナラティブ]に基づく外科」への障壁
物語り[ナラティブ]に基づく外科とは?
第12章 外科と物語り[ナラティブ] ジェームズ・オーエン・ドライフ
トムへ トリシャ・グリーンハル
第4部 物語り[ナラティブ]の学習と教育
第13章 医学における文学 スティーブン・ラックマン
第14章 医学部教育で人文学を教えること ハリエット・A・スキアー
なぜ医学部の学生に文学を教えるのか?
ミシガン州立大学における医療文学の課程[コース]
「医療文学」のカリキュラムを組み立てること
障壁を乗り越えること
結語
第15章 英国医療における「黄金の語り[ナラティブ]」 スチュアート・ホガース, ララ・マークス
医師の語り[ナラティブ]
結語
第16章 看護、物語り[ナラティブ]と道徳的想像力[モラル・イマジネーション] ブライアン・ハーウィッツ
はじめに
想像、何がそれに関連するか?
道徳の麻痺
コンプライアンス不良
結語
第5部 ヘルス・ケアにおける物語り[ナラティブ]の理解
第17章 聴く物語と語る物語――臨床現場における会話の分析 グリン・エルウィン, リチャード・グイン
第18章 心理療法における物語り[ナラティブ] ジェレミー・ホームズ
愛着研究のもたらすもの
心理療法への関連
治療者の役割
第19章 電子診療記録と「物語りの素材[ナラティブ・スタッフ]」――ナラティブ学のモデル スティーブン・ケイ, イアン・パーブ
はじめに
ナラティブ学(narrativics)と構造
診療記録表示形式の各世代
診療記録の科学技術とナラティブ
問題[プロブレム]と語り[ストーリー]
第20章 臨床における逸話 ジェイン・マクノートン
はじめに
逸話とは何か?
経験的学習:逸話の集約としての知識
逸話に基づいた医学:医師の間の語り
医学雑誌における逸話
診療での逸話
病いの民間モデルの中での逸話
メディアの逸話
結語
患者の個人的体験のデータベース トリシャ・グリーンハル
第6部 ヘルス・ケアにおける物語り[ナラティブ]の展開
第21章 医療倫理における物語り[ナラティブ] アン・ハドソン・ジョーンズ
物語[ストーリー]の利用
原則に基づいた医療倫理を教える実例としての物語
よい人生をおくるための道徳的指針としてのナラティブ
証言としてのナラティブ
文学批評と物語り[ナラティブ]理論の方法
医療倫理へのナラティブ・アプローチ
物語り[ナラティブ]倫理
第22章 人類学と語り[ナラティブ] ヴィーダ・スカルタン
医療人類学の視座
人類学における語り[ナラティブ]の分析の歴史
病いという危機、語り[ナラティブ]という希望
文化史としての病いの語り[ナラティブ]
誰の物語[ストーリー]なのか?
第23章 傷ついた語り手――医療過誤における物語り[ナラティブ]の織り糸 ブライアン・ハーウィッツ
過誤とは何か?
治療の義務
妥当な基準
因果関係
職務違反
基本テーマのバリエーション
傍聴席
語られない物語り[ナラティブ]
結語
第24章 根拠に基づく世界[エビデンス・ベイスト・ワールド]における物語りに基づく医療[ナラティブ・ベイスト・メディスン] トリシャ・グリーンハル
根拠に基づく医療は“時代遅れ”か?
臨床技法における客観性の限界
診断における経験主義と物語り[ナラティブ]:根拠[エビデンス]か、解釈された物語[ナラティブ]か?
統合された診断的判断:解釈された物語[ナラティブ]の中で形作られる根拠[エビデンス]
解釈学:診断と介入のための分析枠組み
結語:物語り[ナラティブ]的解釈の世界における根拠に基づく医療の実践[エビデンス・ベイスト・プラクシス]
第25章 臓器[オルガン]が奏でる音楽 ルース・リチャードソン
付録 推薦図書 トリシャ・グリーンハル, ブライアン・ハーウィッツ
監訳者あとがき
項目索引
人名索引
訳者一覧
監訳者略歴
*作成者:篠木 涼