『介護とジェンダー――男が看とる女が看とる』
春日 キスヨ 19971210 家族社,247p.
■春日 キスヨ 19971210 『介護とジェンダー――男が看とる女が看とる』,家族社,247p. ISBN-10: 4907684002 ISBN-13: 978-4907684006 \1799 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
■目次
はじめに
1 介護は誰の責任か
なぜ「私」が看るのか
親族なんてアテにならない
「当たり前」の理不尽さ
「娘の介護」の落とし穴
親もとへ足が遠のく事情
老夫婦同士・娘の看とりが増える理由
息子たちの介護
孫世代の哀しみ
自力本願
「家族」とは誰か
2 施設・病院介護と在宅介護
男の死に方・女の死に方
施設入所の男女差
施設介護に何を望むか
施設介護が保障するものは何か
陣取りゲーム
生活者のインフォームド・コンセント
家族の機能は低下しているか
自己能力のテリトリー
「弱者」とは誰か
家族愛のパラドックス
最晩年の福祉メニュー
3 介護とセクシュアリティー
在宅介護とセクシュアリティー
介護の苛酷さが壊す家族関係
施設介護とセクシュアリティー
一人暮らしのおばあさんの性的人権
専門性とセクシュアリティー
ヘルパーと主婦の地位の相似
4 ジェンダーの呪縛
制度と母性
「美しい母性愛」による搾取
内なる声と強いられた声
ヘルパー受け入れを阻むもの
愛される「利用者」
酒に逃げる孤独なおじいさんたち
息子と母親の共棲関係
5 介護の男女共同分担は可能か
身体接触という壁
「母性」と「モノ化」による中性化
介護役割を決定づける家父長制の仕組み
男に看られる女のためらい
ジェンダーの自明性への挑戦
女性の身体と男性介(看)護者の可能性
息子介護者の哀しみ
6 介護が拓く世界
「老後」と「要介護」の落差
「コトバ」を読みとる力
痴呆症の母の真実
自責感の背後にあるもの
介護は負の労働なのか
神様からのプレゼント
おわりに
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治