『全共闘を読む』
情況出版編集部編 19970915 情況出版,359p.
■情況出版編集部編 19970915 『全共闘を読む』,情況出版,359p. ISBN-10:4915252264 ISBN-13:9784915252266 \2310 [amazon]/[kinokuniya] ※ sm02
■内容
第一次『情況』に掲載された全共闘関係の論文を集大成!!全共闘の若者たちが日本の津々浦々を席捲したころ、今日の閉塞状況を誰が予測しえたろうか。現場で闘った学生・院生はじめ運動にコミットした教官、知識人の当時の肉声を網羅し、全共闘とは何だったのかを今一度問い返す。
■目次
第1部 バリケード封鎖の思想
バリケード封鎖の思想―東大闘争と六〇年安保の教訓……山本 義隆
ノンセクト・ラジカルの思想―安保闘争から東大闘争へ……最首 悟
権力を持たない者は空間を持つことができる―神戸大学理学部のシンポジウムから……松下 昇
医局社会における叛乱……金村 元
拠点での戦い―日大闘争……田村 正敏
学生叛乱から総叛乱へ―日大闘争は訴える……秋田 明大・福田善之
日大闘争における革命と反革命……鳥越 敏朗
反大学―日大・東大闘争の理念をめぐって……秋田 明大・佐久間 順三・山本 義隆・清水 多吉
東京教育大からのアピール―研究学園都市構想粉砕のために……松村 健
反大学アッピール……日本大学全学共闘会議
バリケードとは何か……沢登 誠
不滅の根拠地 駒場「第八本館」……菅井 秀次
第2部 全共闘―この“奇妙なるもの”
東大闘争―運動の論理……塩川 善信
東大全共闘―この奇妙なる「生態系」……村尾 行一
大学協同幻想論……吉本 隆明
闘争の底辺から底辺の闘争へ―ノン・セクト、フリー・セクトないしはノン・ポリの諸君に……池田 浩士
立命館方式の成立と破綻……師岡 祐行
大学コンミューンのために……新島 淳良
第3部 知性の復権―叛乱する知識人
知性の復権―「職業としての学問」をめぐって……折原 浩・清水 多吉
「頽廃の園」との絶縁―「内なる人民的なるもの」を原点に……折原 浩
偽りの「帆船・平和」の告発―「わだつみ」像の破壊の意味するもの……師岡 祐行
解体の道はあるか―東外大学闘争と教授会……安東 次男
実験における当事者―京大闘争における教師……野村 修
学園闘争と言語情況―<書くこと>の暴力性をめざして……天沢 退二郎
表現運動としてのバリケード―六甲空間における反大学……松下 昇
大学闘争の中における文学―生涯にわたる阿修羅として……高橋 和巳
第4部 終幕 そしてアドリブ派宣言
パルチザン前史―京大全共闘「秋」のレポート……滝田 修
後退のなかの突出―学園闘争を永続化せよ……菅谷 規矩雄・大西 廣
< >告発の意味するもの……明大全学評
アドリブ宣言―高橋 和巳の使途全共闘……最首 悟
私の<全共闘>―その暫定的総括……滝沢克己
解説 全共闘運動とは何だったのか……ガイ・ヤスコー
年表 全共闘運動の軌跡
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:本岡 大和