『文化ナショナリズムの社会学――現代日本のアイデンティティの行方』
吉野 耕作 19970315 名古屋大学出版会,292+6p.
last update:20110930
■吉野 耕作 19970315 『文化ナショナリズムの社会学――現代日本のアイデンティティの行方』,名古屋大学出版会,292+6p. ISBN-10:4815803153 ISBN-13:978-4815803155 \3360 [amazon]/[kinokuniya] ※ er
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
1970年代から80年代にかけて流行した日本人論を、文化ナショナリズムの一形態としてさまざまな国の自民族独自論と比較するとともに、ナショナリズムの「消費」という視点を導入して現代日本におけるアイデンティティの行方を考察する。
内容(「MARC」データベースより)
1970年代から80年代にかけて流行した日本人論を、文化ナショナリズムの一形態としてさまざまな国の自由民族独自論と比較するとともに、ナショナリズムの「消費」という視点を導入して、アイデンティティの行方を考察する。
■目次
第一章 日本人論と文化ナショナリズム
一 問題の所在
二 研究の方法
三 用語の定義
四 本書の構成
第二章 エスニシティとナショナリズムの社会理論
一 エスニーとネーション
二 民族の理解をめぐる理論的対立
三 ナショナリズムの理論と日本の事例
四 民族理論における時間と空間
第三章 自民族独自論の比較(1)――「日本人論」論の特殊性を超えて
一 創造型文化ナショナリズムと自民族独自論
二 日本の文化ナショナリズムの原型
三 再構築型文化ナショナリズムと自民族独自論
四 補論――「新歴史主義」
第四章 自民族独自論の比較(2)――ナショナル・アイデンティティ表現の類型
一 象徴的・全体論的なとらえ方
二 具象的・制度論的なとらえ方
第五章 日本人論
一 文化主義と文化の差異をめぐる言説
二 敗戦期の日本文化論
三 全体論的近代社会論
四 結びにかえて――筆者の「意図」と著者の「引用」について
第六章 日本人らしさの言説と「人種的」思考
一 社会的構築物としての「人種」
二 文化の「人種的」所有
三 結びにかえて
第七章 日本人論の「消費」
一 教育者と日本人論
二 企業人と日本人論
三 それぞれのナショナリズム――身近な集団の役割
第八章 日本人論の知識社会学
一 アイデンティティの危機の救済
二 経済的成功・社会的安定と文化的優越
三 支配イデオロギーとしての日本文化論
四 日本文化としてのアイデンティティへのこだわり
五 結び――小集団の役割とナショナリズムの成立
第九章 消費社会における文化ナショナリズム――日本人論の「再生産」と異文化マニュアル
一 ナショナリズム理論における「生産主義」と「国家主義」
二 日本のナショナリズムにおける国家と学校教育
三 「文化市場」における「文化仲介者」と異文化マニュアル
四 異文化間コミュニケーションと文化ナショナリズム
追補(調査について)
引用・参考文献
あとがき
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志