『精神医学から考える生と死――ターミナルケア・自殺予防・尊厳死』
高橋 祥友 編 19970225 金剛出版,260p.
last update: 20110824
■高橋 祥友 編 19970225 『精神医学から考える生と死――ターミナルケア・自殺予防・尊厳死』,金剛出版,260p. ISBN-10: 4772405348 ISBN-13: 978-4772405348 \4326 [amazon]/[kinokuniya] ※ et m s01 t02
■内容
・「BOOK」データベースより
本書は、生と死をめぐるこころの問題について、世界6ヵ国の第一線の臨床家及び研究者が参加して行われた国際シンポジウムをもとに編まれた。ターミナルケアア・自殺予防・尊厳死の3項目をめぐって議論が展開し、ホスピスやエイズに関する心理的ケア、老人や子供の自殺への適切な対策、海外における治療戦略など精神医学的視点からの積極的な意見が述べられている。とくに現在センセーショナルに取り上げられる尊厳死については、安楽死が認められたオランダの事情、またナチスの悲劇をふまえたドイツの人の論考が収められ、日本も本格的な死をめぐる議論を起こす時期にきていることがあらためて認識させられよう。死にゆく過程を否認することなく正面から取り上げ、生の尊厳を見つめ直すための果敢な試みである。
■目次
第1部 ターミナルケアと悲嘆
1.ターミナルケアと悲嘆教育
2.ターミナルケアにおける精神科的課題
3.死に直面しているエイズ患者の精神病理と精神療法
4.死別者と悲嘆体験
第2部 自殺予防と危機介入
5.自殺の危険の臨床的評価
6.精神保健における危機介入の原則
7.日本の自殺の最近の動向―主として高齢者の自殺に焦点を当てて
8.青少年の自殺問題とその防止活動
9.老年期の自殺予防
10.総合病院入院患者の自殺の危険
11.自殺者中に閉める精神障害の割合――自殺失敗者の臨床診断から
12.自殺ミス医者に対する臨床診断から
13.精神障害と自殺予防
第3部 尊厳死をめぐる倫理的問題
14.尊厳ある死―オランダにおける自殺幇助に関する議論について
15.ドイツにおける尊厳死の議論
16.倫理意識と尊厳死
17.日本文化の中の尊厳死
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:本岡 大和