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『社会保障法制概論――少子・高齢・国際化時代を視座に』

Cavalieri, Paola & Singer, Petereds.1993 The Great Ape Project: Equality beyond Humanity, St. Martin's Press
=20010420 山内 友三郎・西田 利貞 監訳,昭和堂,308p.


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■高藤 昭 19970110 『社会保障法制概論――少子・高齢・国際化時代を視座に』,龍星出版,304p. ISBN-10: 4947698055 ISBN-13: 978-4947698056 2940 [amazon][boople] ※ b

■内容(「BOOK」データベースより)
本書は、社会保障とはいかなる制度で、いかなる権利性によって生活保障が確保されるかの実態を「法と制度」および「国際化」の視点より、制度発展の願いを込めてまとめあげた概説書である。

■目次

第1部 総論
 現代社会と社会保障
 社会保障前史
 社会保障の出現
 ほか
第2部 各論
 第1章 所得保障法制
 第2章 健康保障法制
 第3章 住宅保障法制
第3部 国際社会保障論

■引用・紹介

第2部 各論
 第2章 健康保障法制
  第4節 わが国の現行健康保障法制
   二 出産・育児保障
「このようにして、出生率の低下はわが国のみならず、世界の先進国に共通にみられる現象であり、これが他方の発展途上国における異常なまでの出生率の上昇と対照的現象となっている。目下のところ、この後の要因により世界の人口は、急激に増えているが、問題は、先進国たるわが国はこの出生率の低下傾向を放置してよいのかである。ここで想起されるのは、戦時中の「産めよ、殖やせよ」の暗いスローガンである。また長期的には国際的人口移動の活発化による人口構成の変化の展望がある。しかし、目下の国民国家的体制のもとでは、放置はできない。先進各国ともこの点に意を注いでいる。
 しかし、出産は国家によって強制できるものではない。社会保障によってできることは間接的な出産助長、安んじて出産できる環境整備であり、このことは必要と考える。これとともにさきにも述べたように、さらに産まれた子供は心身ともに健やかに育成されなければならないことも確かなことである。<0237<どのみち、少子、少死型社会においては多くの出生は望めず、今後生まれる新生児は、今後の社会を支える貴重な人材だからである。換言すれば、今後の新生児についてはかつては比較にならないほど、その資質の向上が期待されるのである。中央児童福祉審議会は、一九八一年、意見書を提出し、将来の社会の担い手である児童を、「社会の子」として社会的に配慮してゆく必要がある強調したが、これからの子供を「社会の子」しとてとらえる考え方はきわめて適切であり、また必要なことである。かつて子供は個人が任意に産み、任意に育てて来た。そうして育ったひとたちが結果的に社会を構成してきた。しかし、今後の少子社会においては、子供、少なくとも第三子以降は社会発展に貢献するものとして、社会で育てなければらならない。
 この趣旨から、今後は、人々が安心して出産し、生まれた子供は、心身ともに健全に育つよう、社会保障としての出産・育児保障が充実されなければならない。」(高藤[1997:237-238])


UP:20070604 REV:
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