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『複製されるヒト』

Silver, Lee M. 1997 Remaking Eden, Sanford J. Greenburger Associates Inc.
=19980530 東江 一紀・渡会 圭子・真喜志 順子 訳,翔泳社,368p.


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Silver, Lee M. 1997 Remaking Eden, Sanford J. Greenburger Associates Inc =19980530 東江 一紀・渡会 圭子・真喜志 順子 訳 『複製されるヒト』,翔泳社,368p. ISBN-10: 4881356089 ISBN-13: 978-4881356081  [amazon][kinokuniya]

■商品の説明
ブックレビュー社
クローン技術を応用した生殖技術が生み出す生命倫理,生殖医療についての問題を掘り下げて解説した良書
あなたは初の子供を産んですぐに二度と子供を産めなくなったとしよう。生後6カ月で,この子は不慮の事故でこの世を去る。もし,クローン技術を利用すれば,この子にそっくりな自分と血がつながった子供を持てるとすると,あなたはこの技術を利用するだろうか。
本書は現在,近未来の生殖医療から生じるさまざまな倫理,遺伝的問題を話題のクローン技術をとりいれて書いている。実際に起こった問題や筆者の想定する未来像は生殖技術を利用しなければならない立場にある人々の気持ちを理解させてくれる。これらの問題に対し,筆者は特定の価値観で対処せず,社会的コンセンサスが得られない以上,人類全体で結論を出すのは間違っていると主張する。子供を欲しがるカップルがわが子のために与えうる最高の恩恵を授けたいと望むのは当然だから,今後,生殖医療は遺伝子改良のようなわが子の遺伝的特性を改良する技術をも親たちに提供すると予測している。 (東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 博士課程2年 尾曲 克己)
(Copyrightゥ2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
新たなる[生命の扉]、生殖遺伝学の最先端
遺伝子レベルでの生命操作が可能になれば、子どもが生まれる前に、癌や心臓病などの遺伝的な疾患を予防したり、エイズなど不治の病への免疫抗体を与えたり、容姿、知力、芸術やスポーツの才能を授けることができる。また、適応の問題を抱える臓器の提供など医療への活用が実現する。しかし、それはどんな問題をはらんでいるのか?我々はどうやって子孫を残していけばいいのか?クローン技術や遺伝子操作への不安に揺れる現代社会に、科学者である著者が生命の本質を解き明かす衝撃的なドキュメント。
ヒトは造られるモノになる!?
内容(「BOOK」データベースより)
クローン技術と遺伝子操作が人間社会に導入されたら…何ができるのか?どんな問題が起こるのか?生殖遺伝学への期待と不安に揺れる現代社会に、現実的な観点からヒトの将来に一石を投じる衝撃のドキュメント。
内容(「MARC」データベースより)
対外受精、代理出産、凍結受精卵、そしてクローン技術。いまや科学は「神の領域」に入り込もうとしている。さらに遺伝子操作が人間社会に導入されたら…。生殖遺伝学への期待と不安に揺れる現代社会に、一石を投じる書。


■目次

プロローグ 来るべき世界をのぞいてみたら 6

第一部 生命 19
一章 生命とは何か 20
二章 生命はどこからくるのか 31
三章 受精卵に人権はあるか 45
四章 一個の細胞から一人の人間へ 61

第二部 生命の創造 75
五章 セックスによらず生まれる子ども 76
六章 体外受精と新しい時代の幕開け 81
七章 凍結された生命 95

第三部 クローニング 109
八章 SFから現実へ 110
九章 人間の「接ぎ木」 122
十章 クローニングが開く世界 153

第四部 母と父 159
十一章 三人の母と二人の父 160
十二章 生物学上の母親になるための契約 166
十三章 精子と卵子の売買 184
十四章 遺伝の混乱 198
十五章 遺伝的母性の共有 215
十六章 父親は母親になれるか? 234

第五部 未来の子どもたち 241
十七章 ヴァーチャル・チャイルド 242
十八章 デザイナー・チャイルド 278

エピローグ 人類はどこへ行くのか 294
謝辞 308
解説 313
訳者あとがき 317
付録 320
注釈
索引


*作成:植村 要
UP:20090303 REV:20100707
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