HOME > BOOK

『ケアリング――看護婦・女性・倫理』

Kuhse, Helga 1997 Caring: Nurses, Women and Ethics, Blackwell
=2000 竹内 徹・村上 弥生 監訳 メディカ出版


このHP経由で購入すると寄付されます

Kuhse, Helga 1997 Caring: Nurses, Women and Ethics, Blackwell [amazon]=2000 竹内 徹・村上 弥生 監訳,『ケアリング――看護婦・女性・倫理』,メディカ出版,319p. ISBN: 4-89573-999-6 3400+ [amazon] ※ c04.

 「患者の代弁者として看護婦は何をすべきか?気鋭の生命倫理学者が、女性の立場から「看護の倫理」を問い直す。」

目次
 第1章 二人の看護婦
 第2章 看護職―補助的奉仕の歴史
 第3章 患者のためには代弁者?それとも補助的奉仕者?
 第4章 倫理
 第5章 女性と倫理―道徳にジェンダーはあるか?
 第6章 ケア対正義論争―装いを改めただけの旧来の議論?
 第7章 ケアリングには賛成だが、ケアの看護倫理には反対である
 第8章 終末期における正義とケアリング
 第9章 看護職:眠れる巨人

■書評

◆岡田 篤志(関西大学非常勤講師) 2002/07/01 「「ケア」が安楽死を肯定する?――ヘルガ・クーゼ『ケアリング−看護婦・女性・倫理』の衝撃」
 『Emergency Nursing』15-7:40-43(メディカ出版)
 From 大学キャンパス to ナース・ステーション ケアとケアの倫理について考える 第8回
 http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~tsina/kubes/EN08.htm

■言及

◆立岩真也2008/05/25「『〈個〉からはじめる生命論』・2」(医療と社会ブックガイド・82),『看護教育』48-5(2008-5):-(医学書院),

 「加藤は、この個別の関係に着目し重視する立場を「関係主義」(p.65)と呼ぶ。だが、それでは好かれない人は救われないではないかという危険性を自ら指摘する。
 この立場に対置されるのは「普遍主義」とも呼ばれる。関係の近さ遠さと別に、濃さ薄さと別に、人は同じに扱われねばならないと言う。だから、この連載の第75回(2007年5月号)で取り上げたヘルガ・クーゼに『ケアリング――看護婦・女性・倫理』(原著1997年、訳書2000年、メディカ出版)という題の本があるからといって、クーゼを「ケア倫理」の系列の人と考えない方がよい。その後取り上げたピーター・シンガーやクーゼは、規範が普遍的なものあるべきだと主張する側にいて、「ケア倫理」側の人たちと対立する立場にいる。加藤の本では65頁にこのことについての言及がある。」

◆立岩真也 『良い死』,筑摩書房 〈T:129,230

◆立岩真也 『唯の生』,筑摩書房 〈U:39,59,92,333〉

UP:20070330 REV:20080424, 20210825
Kuhse, Helga  ◇ケア  ◇安楽死・尊厳死  ◇生命倫理学  ◇BOOK
TOP HOME(http://www.arsvi.com)