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『高学歴時代の女性――女子大学からのメッセージ』
利谷 信義・袖井 孝子・湯沢 雍彦・篠塚 英子 編 19961115 有斐閣, 有斐閣選書,211p.
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last update:20170131
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■利谷 信義・袖井 孝子・湯沢 雍彦・篠塚 英子 編 19961115 『高学歴時代の女性――女子大学からのメッセージ』,有斐閣, 有斐閣選書,211p. ISBN-10: 464118271X ISBN-13: 978-4641182714 1,700+
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■内容
内容(「BOOK」データベースより)
長年にわたって、女子学生を教えている教授たちが、インタビューとデータで描き出す現在の女子学生の素顔―そのパワーと限界。そして、日本社会が彼女たちにのぞむもの。
内容(「MARC」データベースより)
女子大・短大の将来はいかに? 長年にわたって、女子学生を教えている教授たちが、インタビューとデータで描き出す、現役女子学生の素顔。そのパワーと限界。そして、日本社会が彼女たちに望むものとは?
■目次
第1章 女性は大学に何を求めているか
第2章 日本社会と女子学生
第3章 家政学部の変容
第4章 女性学・ジェンダー研究と大学教育改革
第5章 企業は女子学生に何を求めているのか
第6章 女性研究者のハードルと可能性
第7章 高学歴女性は男性を労働市場から締め出したか
篠塚英子
第8章 高学歴女性の家族と生活―女性の高学歴化は家族のあり方や家庭生活を変える
第9章 職業と家庭をどう両立させるか
■引用
第7章 「高学歴女性は男性を労働市場から締め出したか」
篠塚英子
119-138
「人的資本論を学問として発展させたのは、女性の社会進出が進んでいるアメリカに住むG・ベッカー・シカゴ大学教授である。彼はこれを含めた一連の研究業績により、1992年度のノーベル経済学賞を受賞した。この研究が人種問題の解決にも応用されたということは重要である。差別されていた黒人に対する教育投資が強力な効果をあげた結果、人種的偏見を是正した。黒人の働く機会がほとんどなかった時代に、教育投資によって彼および彼女たちの知的能力がレベル・アップし、白人と同等の職に就けるようになったのである。」(篠塚[1996:121])
「要約すると、アメリカで生じた1980年代の景気循環は製造業での雇用吸収力の低下から男性の雇用削減を女性のそれよりも大きく<0137<した。その結果、男性はかつて高収入を約束されていた部門から低収入の第3次産業へと労働移動を招き、従来から第3次産業にいた女性はより高収入部門へシフトし、相対的に女性優位な労働市場の展開となった。所得分配の不平等は進行し、男性が高収入の階層から脱落する場面も出ている。」(137-138)
■書評・紹介
■言及
*作成:
焦 岩
UP:20051124 REV: 20170131
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女性の労働・家事労働・性別分業
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