『薬害はなぜなくならないか――薬の安全のために』
浜 六郎 19961115 日本評論社,437p.
last update:20101028
■浜 六郎 19961115 『薬害はなぜなくならないか――薬の安全のために』,日本評論社,437p. ISBN-10: 453598137X ISBN-13: 978-4535981379 [amazon]/[kinokuniya]
■目次
はじめに i
第T部 薬害の検証
第1章 過去の薬害 3
薬害とのかかわり 4
サリドマイド事件―薬害エイズと同じ構図 6
スモン―日本の薬害の原点 13
クロロキン薬害―てんかんにまでつかわれたマラリアの薬 22
コラルジル中毒症―大量長期投与をあおった権威者の論文 34
筋短縮症―注射の乱用が原因 54
第2章 七〇年代後半から現在にいたる薬害 57
ソリブジン―つぎつぎにあばかれたデータ隠し 58
薬事法改正以降、かえって増えた問題薬 71
非ステロイド系抗炎症鎮痛剤―身近にある危険な薬 75
輸血後肝炎―過剰な成分製剤化と現場での安易な使用 89
第3章 薬害エイズ 101
一九八三年一月一三日の論文 102
薬害エイズとは 104
血友病と凝固因子製剤 106
クリオと非加熱製剤 109
非加熱製剤の危険性の報告 115
非加熱製剤の危険性の認識 120
非加熱製剤はなぜ継続使用されたか 127
異例だが、典型的な薬害 145
第4章 薬害の予備軍―九四年新薬の検討 147
タナドーパ―注射薬なみの高い値段に見合う価値があるか 149
ピモベンダン―高価な薬の危いつかわれ方 158
イリノテカン―データからはずされた毒性死 163
第U部 薬害の構造
第5章 動物試験と臨床試験 177
試験中は「薬」でなく「物」である 178
動物試験の重要性 186
臨床試験の問題点 193
第6章 仮の目標と真の目標 209
仮の目標のために薬がどんどんつかわれる 210
癌が小さくなることと癌が治ることとはちがう 211
真の効果が確かめられた高血圧の薬は少ない 214
血糖降下剤で寿命を縮めることも 215
抗不整脈剤にかんするショッキングな報告 218
高い評価を受けたメバロチンは 219
第7章 操作される情報 227
情報の意味を考える 228
伝わらない重要な情報:その@ 231
伝わらない重要な情報:そのA 235
危険な情報操作 241
企業・行政・研究者の危険な関係 249
独立の医薬品情報誌への道のり 256
第8章 薬価のからくり 267
薬価の国際比較 268
日本の薬価はなぜ高いのか 284
第9章 薬害を生む構造 303
「毒」を「薬」と偽って得をするのはだれか 304
薬害を生む構造:その@―誤った評価と害隠し 306
薬害を生む構造:そのA―高い薬価 310
薬害を生む構造:そのB―低い技術料と医業経営危機 312
薬害を生む構造:そのC―医療費のむだつかいが利益を生みだす 314
薬害を生む構造:そのD―製薬会社の潤沢な研究費と貧弱な公的研究費 319
薬害を生む構造:そのE―審査能力を欠く中薬審 321
薬害を生む構造=利益を生む構造 323
第V部 薬害をなくすために
第10章 医療現場での薬の適切・安全な使用 327
医療現場での薬の誤用 328
病院内での適切・安全な使用のために 340
第11章 薬の害の監視とモニター制度 347
薬を監視する 348
副作用モニター制度 355
第12章 患者への情報提供 369
患者と医師の間の広くて深い河 370
なぜ患者向け説明書(添付文書)が必要か 374
薬のインフォームド・コンセント 392
第13章 薬害防止のための提言 395
医薬品行政改革への提言:その@―医薬品行政に関する要望書 396
医薬品行政改革への提言:そのA―薬務行政抜本改善のための見解 397
医薬品行政改革への提言:そのB―一九九六年六月の提案 400
薬への信頼をとりもどすために 410
あとがき 413
《資料》医薬品の有用性評価・薬害防止・高薬価是正のための提案 415
《文献》 437
■著者紹介(*「奥付」より)
浜六郎(はま・ろくろう)
[阪南中央病院内科、TIP『正しい治療と薬の情報』誌副編集長]
1945年徳島県鳴門市生まれ。1969年大阪大学医学部卒。大阪府衛生部を経て、1977年から阪南中央病院内科勤務、内科科長。長年にわたり医薬品の安全で適正な使用のための研究と情報活動に取り組む。1986年TIP誌を創刊。医療事故裁判の鑑定などにもかかわる。
著書:『クスリへの告発状』(小川定男との共著)
趣味:スポーツ(とくにスキー、テニス、山歩き)、歌
*作成:植村要