『文科系のパソコン技術 ライティングシステム序論』
中尾 浩 19960625 中央公論社,222p.
last update:20100803
■中尾 浩 19960625 『文科系のパソコン技術 ライティングシステム序論』,中央公論社,222p. ISBN-10:4121013042 ISBN-13:9784121013040 \734 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
文科系の人間にとって、パソコンはまだ何となく敬遠したい存在である。そもそも書くだけなら万年筆でもかまわないし、ワープロ専用機でも十分なのに、なぜパソコンなのか。文科系の人間といえども文書作成をするにあたり、データ収集・加工・検討を繰り返さなければならない。パソコンを単なるワープロ的利用にとどめない、データ収集を含めたライティングシステム構築の手引きを、図版を豊富に使って懇切丁寧に解説。
■目次
はじめに
序章 私のパソコン遍歴
1 そもそもの始まりはタイプライタ
2 まずはワープロ専用機から始まった
最初の出会いはオアシス
ワープロで全文データベースを作る?
3 パソコンとの出合い
PC-9801シリーズにデータを移す
文字コードとの最初の闘い
テキストファイルと出会う
今度はマックで!
文字コード問題再燃
そしてWindowsへ
4 今後の出会いは
プラットフォームは何でもない
パソコンと心中してはならない
5 データ第一主義
第1章 文科系人間とパソコン
1 パソコンは難しい?
パソコンは道具である
キーボードに慣れる
ファイル管理をマスターする
フォルダとファイルの関係
六つのファイル操作
1.フォルダの作成
2.削除
3.移動
4.複写
5.ファイル名の変更
6.検索
ディレクトリ構造を理解する
ファイルを検索する
2 パソコンとワープロ
パソコンかワープロ専用機か
ワープロ専用機は清書マシンである
パソコンを清書マシンにしてはならない
テキストプロセスに徹する
3 パソコンは誰のため
コンピュータは言語を処理する
文科系こそパソコンを活用すべし
エディタの活用
第2章 書く=考えるためのパソコン
1 手書きの限界点
2 文書作成の六つの基本機能
六つの基本機能
削除
挿入
複写
移動
他文書参照
単語登録
3 パソコン利用のノウハウ
とにかく書くこと
アウトラインソフトの利用
検索を活用した文章の手直し
推敲時にはプリントアウト(印刷)する
執筆時の安全確保
ファイルはこまめに保存する
大きく変更する場合はバックアップを取る
ファイル名を工夫する
ファイル削除はすべての作業が終わってからにする
ハードディスクのバックアップ体制
ファイルが失われたときの考え方
4 書く=考える
書くことと考えること
思考の外在化
発信する思考
書斎からライティングシステムへ
第3章 脱ワープロこそ文科系のためのパソコン
1 文科系の人間はワープロしか使わない?
2 ワープロやエディタをデータベース的に使う
3 仕事や研究をもう一度点検する
4 データ作成法
データベースの矛盾
とにかく何でも入力しておく
形式を身につける
究極のテキストデータベース
デジタルデータの特質
デジタルデータの落とし穴
5 データの残し方
第4章 コンピュータと言語
1 コンピュータと言語
言語といってもいろいろあって……
システム記述用プログラミング言語
文字列処理用プログラミング言語
マークアップ言語:その現在
マークアップ言語:その応用
自然言語
第5章 世界とつながるパソコン
1 パソコン通信‐NIFTY-Serveの場合
スタンドアローンからネットワークへ
情報の海としてのパソコン通信
研究・仕事のためのパソコン通信
a)データ検索系
b)情報交換系
2 インターネット
世界とつながるパソコン
インターネットとの付き合い方
1.e-mail(電子メール)
2.ftp(エフ・ティー・ピー、ファイル転送)
3.telnet(テルネット、遠隔操作)
4.WWW(ワールド・ワイド・ウェッブ)
世界はますます狭くなり、情報はますますあふれかえる
おわりに
参考文献
コラム
ワープロ専用機からパソコンへ
ショートカットとエイリアス
表計算ソフトをデータベースソフトとして使う
OCRソフト利用のコツ
使わないソフト
各アプリケーションソフトのマクロ
タグの限界
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志