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『年報死刑廃止96――「オウムに死刑を」にどう応えるか』

年報・死刑廃止編集委員会 19960510 インパクト出版会,338p.


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■年報・死刑廃止編集委員会 19960510 『年報死刑廃止96――「オウムに死刑を」にどう応えるか』,インパクト出版会,338p. ISBN-10:4755400554 ISBN-13:978-4755400551 2060 〔amazon〕 ※ c0132 b

年報死刑廃止・創刊にあたって

 1990年12月1日、「死刑廃止条約の批准を求めるフォーラム90」を日比谷公会堂で開催、1400人が集まり、この日から死刑廃止運動は大きな転機を迎えました。弁護士、国会議員、学者、宗教者、作家から市民運動家まで、幅広い人たちが「地球が決めた死刑廃止」を合い言葉に、各地で多様な運動を繰り広げてきました。92年3月にはフランスからバダンテールさんを迎えて、死刑廃止を具体的にどう勝ち取るかをフランスの例を参考にしながら議論し、93年7月にはアジアの死刑廃止活動家を迎えて国境を越えてアジア的規模での死刑廃止を考えてきました。
 89年11月から死刑の執行は行われず、このまま執行は凍結されるのかという期待が高まりましたが、93年3月に三年四か月ぶりに後藤田法相によって死刑執行が再開され、以来毎年執行が行われ、今日にいたっています。
 現在、オウム真理教の起こしたとされるさまざまな事件をマスコミは書き立て、凶悪事件に死刑を、といった雰囲気が作られつつあります。
 こんななかで、死刑廃止運動が積み重ねて獲得してきたさまざまな成果を共有化し、運動の力にしていくために年一回の雑誌を刊行することにしました。時間と共に流され、忘れがちなことを立ち止まって見直すためのメディアに、そして資料的にも充実したメディアにしたいと思っています。
 私たちはささやかな力しか持合せてはいませんが、死刑制度を廃止していくための力になりうる雑誌に、この年報を育てていきたいと思っています。

1996年4月25日

『年報・死刑廃止』編集委員会

■目次
創刊にあたって
 対談/時代の底に憎悪が澱んでいる・立松和平・イーデス・ハンソン
 特集●「オウムに死刑を」にどう応えるか
  国家は自制すべきだ 奥平康弘
  あらゆる断定はつつしむべき 山際永三
  「あんた」と「ぼく」の場合 向井孝
  悪質なデマをめぐって 池田浩士
  国家なき社会を展望しながら 太田昌国
  個々に、具体的に 彦坂諦
  法廷は報道の影響をうけるな 免田栄
  私の独断 前林則子
  戦争の放棄・死刑の放棄 田英夫
  死刑廃止に思う 竹村泰子
  今こそ死刑廃止を 団藤重光
 凶悪ということ 加藤幸雄
 被害者遺族の立場から H
 「癒し」ということ 梶原敬一
 死刑と無期の境界線 中道武美・高橋美成・安田好弘・中村治郎・小川原優之
 処刑された人たちを痛む
  依頼人が処刑された 中道武美
  息子は国によって処刑された 高安イツ子
  五四人の仲間たちに伝えたい 日方ヒロコ
 処刑された人の遺稿から
  なにが正義の「擁護者」か! 小島忠夫
  こういう人間がいたことを思い出してください 出口秀夫
  自己中心の心を克服したい 安島幸雄
  いつかわれの春を待つ 藤岡英次
  一日も早く死刑制度をなくして欲しい 木村修治
  罪と罰重く心の隅にあり 平田直人
徹底検証・死刑廃止へ向けてどうするか
 この5年間の歩みと展望
  菊池さよ子・対馬滋・安田好弘・菊田幸一・日方ヒロコ・江頭純二・平山まゆみ・島谷直子・笹原恵・H・高田章子・岩井信
資料1990〜1995
 資料1 死刑の廃止を目的とする「市民的及び政治的権利に関する国際規約」の第二選択議定書
 資料2 死刑に直面している者の権利の保護の保障の履行に関する国連決議
 資料3 死刑廃止条約の早期批准を 菊田幸一
 資料4 「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」の開催を呼びかける
 資料5 90・12・1死刑廃止宣言
 資料6 左藤恵元法務大臣の市民団体へのメッセージ
 資料7 死刑執行ゼロ1000日達成!
 資料8 清瀬市議会の「死刑廃止国際条約」の批准を求める意見書
 資料9 川中鉄夫 死刑執行について 中道武美
 資料10 今こそ力を合わせ、ねばりづよく!
 資料11 哀しさをもバネに 強くなった
 資料12 死刑再開に抗議する 団藤重光、加賀乙彦、瀬戸内寂聴、花崎皋平、免田栄、赤堀政夫、江田五月、いとう正敏、鎌田慧、村山盛忠、玉光順正、戸次公正、堀部知守、高野庸一
 資料13 93アジア死刑廃止東京宣言
 資料14 アジア死刑廃止共同行動についての1993年7月11日ノート
 資料15 93アジア死刑廃止宣言の舞台裏 岩井信
 資料16 大野正男裁判官の補足意見
 資料17 規約第四〇条に基づき締約国より出された報告書の審査─規約人権委員会のコメント
 資料18 大量執行の暴挙に全国から抗議の声
 資料19 死刑廃止を求める刑事法研究者のアピール
 資料20 北海道司法記者クラブ、札幌拘置所に刑場公開を求める
 資料21 死刑制度の廃止を求める決議 日本キリスト教協議会
 資料22 死刑廃止を推進する議員連盟設立趣意書
 資料23 少年の死刑判決に対する声明 二見伸明
 資料24 12月1日の死刑執行について
 資料25 社会党政権、二度目の死刑執行
 資料26 宣言、関東弁護士連合会
 資料27 死刑制度の運用に関する質問趣意書・答弁書
 資料28 12月21日の執行について
論文再見
 死刑廃止論者とはなにものか ロベール・バダンテール
 復讐では悲しみをいやせない――被害者の家族が語る死刑廃止 ドロシア・モアフィールド
 死刑執行 世論に逆行 見津毅
 死刑廃止 私の30年 丸山友岐子
 福岡事件の真実から死刑制度を考える 石井健治郎
 大野補足意見と死刑廃止論 平川宗信
死刑をめぐる状況1995年
 死刑確定者の処遇をめぐって 海渡雄一
 獄中訴訟の判決にみる「心情の安定」 永井迅
 死刑廃止に向けた国際的動向 1990年→1995年 岩井信
 死刑とマス・メディア 90〜95年 山口正紀
 死刑関係文献案内 前田朗
 ドキュメンタリー映画『免田栄 獄中の生』に出演して 免田栄
 死刑廃止運動にアクセスする│廃止団体・フォーラム・ネットワーク
 死刑確定囚・最高裁係属の死刑事件・高裁係属の死刑事件
 死刑廃止年表1990〜1995

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:櫻井 悟史 追加者:
UP:20080503 REV:
死刑  ◇身体×世界:関連書籍 1990'   ◇BOOK
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