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『ヒトゲノム解析研究と社会との接点――研究報告集 第2集』

京都大学文学部倫理学研究室 19960331 京都大学文学部倫理学研究室,309p.

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last update:20170529


■京都大学文学部倫理学研究室 19960331 『ヒトゲノム解析研究と社会との接点――研究報告集 第2集』,京都大学文学部倫理学研究室,309p. ※r

■目次

はじめに
A.遺伝差別と優生学
遺伝差別の周辺……本田 盈四郎
「優生学」とヒトゲノム解析……山本 達
遺伝子自然主義の可能性――進化論と倫理学……松川 俊夫

B.出生前診断と選択的人工妊娠中絶
‘wrongul life’とは何か……蔵田 伸雄
遺伝子診断がインフォームド・コンセント……塚田 敬義
出生前診断が「スクリーニング」の時代を迎えて……玉井 真理子
選択的人工的中絶――その道徳的コスト……浜野 研三
生命にどうかかわるか――遺伝子への介入と選択的妊娠中絶……柳沢 有吾
出生の正・不正について……加藤 尚武

C.遺伝子操作・遺伝子治療
遺伝子医療における「DNA中心主義」の現状的諸問題――我々の批判的スタイルはどうあるべきか……村岡 潔
パンドーラの箱――遺伝子操作をめぐるヨナスの見解……盛永 審一郎

D.ヒトゲノム解析と生命倫理
臨床試験の倫理問題……加藤 尚武
生命・遺伝子操作に適用された「滑り坂論」の意味を捉えるために――W.ヴァン・デア・バーグ「滑り坂論」の紹介を兼ねて……黒崎 剛
〈Playing God〉の倫理……前田 義郎

E.行動遺伝学
行動遺伝学の新展開……安藤 寿康

F.ヒトゲノム解析と哲学的問題
ヒトゲノムの全塩基配列決定は還元主義か……大竹 雅之
ゲノム解析の文化的インパクト……加藤 尚武

G.ドイツの現状
ヒトゲノム解析と「公共性」の理念――ドイツにおける諸動向の概観……宮島 光志
ヒトゲノム解析研究の倫理的法的社会的問題に関するドイツの現状……古田 裕清

論評
森岡正博「生殖系列細胞の遺伝子治療をめぐる倫理問題」……平田 俊博

文献紹介
1.ヒトゲノム計画・遺伝子工学一般
T.H.マレー「ヒトゲノム計画について聞き良くないことを発言する」……手代木 陽
N.ダニエルズ「ゲノム計画,個体差,公正な保険医療」……野尻 英一
H.ヘイリー「遺伝子工学の結果をどのように評価するのか?」……三石 稔憲
「バイオエシックスからバイオ法へ」……山口 龍之
U.ウェスルス「ドイツにおける遺伝子工学と倫理」……山崎 純

2.遺伝子治療・遺伝子操作
W.フレンチ・アンダーソン「ヒト遺伝子治療:科学的・倫理的考察」……坂本 知宏
H−W.ザス「遺伝学的な操作のエートスについて」……柴田 隆行
M.メイビー「私たち自身を理解すること」……真船 えり

3.優生学・遺伝学
A.L.カプラン「注意深い取り扱いを――人種,階級,遺伝学」……井上 兼生
R.ウォックブロット「優生学のどこが悪いのか」……今井 道夫
M.モリ「遺伝学的選択と胎児の地位」……菊地 惠善
P.ワインガート「不作為による合意――優生学の社会的技術からヒト遺伝学の『技術としての定位』への移行」……徳永 哲也
「遺伝学の公共教育」……宮坂 道夫

4.バイオ技術
R.バッド「産業の中心的原動力:バイオテクノロジーのレギュレータ 1970−86」……伊藤 伸子
ジャサノフ「生成物,製造過程,あるいはプログラム――三つの文化とバイオ技術の規制」……長岡 成夫
D.ネルキン「意思表示の諸形態:合衆国における情報技術に対する抵抗とバイオ技術に対する抵抗の比較」……横山 輝雄

5.進化論と倫理
M.ミッジレイ「ダーウィニズムと倫理」……松川 俊夫

6.海外雑誌記事
F.ガミー「遺伝子検査報告が情報開示の一時停止期間を要求する」……奥田 太郎
D.バトラー「ローマ法王が『不道徳な』胚研究を非難」……奥野 満里子
S.レールマン「米国にて,人々が合同で遺伝特許に挑戦する計画」……奥野 満里子
H.ガヴァガン「顕微鏡下での胎児遺伝子治療」……奥野 満里子
H.ガヴァガン「……同じ頃,合衆国は『研究用の胚』を禁止」……奥野 満里子
D.ディクソン「遺伝情報に関する顧問委員会が英国で設置される予定」……児玉 聡
H.F.ジャドソン「ゲノム・ビジネス」(書評)……小林 亜津子
論説「大躍進」……齋藤 一真
論説「遺伝学と公共の関心」……齋藤 一真
R.J.ポコルスキー「遺伝子情報と生命保険」……篠原 小百合
H.ガヴァガン「遺伝子顧問団が倫理的問題に主眼を移す」……鈴木 真
D.バトラー「ゲノムの影響を標的とする倫理条約」……鈴木 真
J.コーエン「名誉の文化」……中村 隆子
H.I.ミラー,S.L.フットナー「危険を心配しすぎではないのか?」(投書)……中谷 常二
W.L.デューイ「無礼はよくない」(投書)……中谷 常二
D.バトラー「ヨーロッパは,生命医療技術の社会的影響についての協定を立案する。」……深谷 太清
P.カーン「遺伝学的多様性プロジェクトは再び試みる」……吉村 幸彦


*作成:安田 智博
UP:20170529 REV:
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