『「間主観性」の社会学――ミード・グルヴィッチ・シュッツの現象学』
Vitkus, Steven 1991 How Is Society Possible?: Intersubjectivity and the Fiduciary Attitude as Problems of the Social Group in Mead, Gurwitsch, and Schutz,Dorderecht, Boston & London: Kluwer Academic Publishers, 204+Viiip.
=19960120 西原和久・工藤浩・管原謙・矢田部圭介訳,新泉社,389p.
last update: 20100713
■Vitkus, Steven 1991 How Is Society Possible?: Intersubjectivity and the Fiduciary Attitude as Problems of the Social Group in Mead, Gurwitsch, and Schutz,Dorderecht, Boston, & London: Kluwer Academic Publishers,204+Viiip.
=19960120 西原和久・工藤浩・管原謙・矢田部圭介訳 『「間主観性」の社会学――ミード・グルヴィッチ・シュッツの現象学』,新泉社,389p ISBN-10: 4787795171 ISBN-13: 978-4787795175 \4200 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
・出版社からの内容紹介(新泉社ホームページより)
相互主観性論や生活世界論を中心とした現象学的社会学を的確に整理し,いまや古典となっている社会学者ミード,シュッツ,グルヴィッチの文献の厳密なテキスト・クリティークにもとづき,社会学の正統的問題である社会集団について論じた卓抜な概説的理論書.
■目次
はじめに 3
序論 15
第一部 ミードの間主観性理論
第一章 社会集団の問題としての間主観性 28
序 28
1 基底的な間客観性の社会集団:無脊椎動物 29
2 非基底的な間客観性の社会集団:脊椎動物 31
3 創造的な間主観性の社会集団とその進化:人間 32
4 創造的な間主観的集団の社会的進化 44
第二章 ミードの間主観性理論への批判的検討 58
1 実践的な間主観性と創造的な間主観性の社会集団 58
2 社会集団についてのミードの概念化とその見解 62
3 ミードの社会集団に関する概念化の合理的性格,その間主観的前提,および必要な修正 71
結論 78
第二部 グルヴィッチの間主観性理論
第三章 文脈と実践環境世界の問題としての間主観性 82
序 82
1 意識の現象学という反省的文脈 84
2 学という反省的文脈 86
3 実践環境世界という文脈 89
4 さまざまな文脈の展開としての世界:学という反省的文脈と実践環境世界との関係に関する根本的問い 99
第四章 グルヴィッチの間主観性理論への批判的検討 104
1 超越論的問題としての間主観性:学という超越論的な存在の位相と日常生活の世界との関係 104
2 「間主観性」に関する対話:アルフレッド・シュッツとアロン・グルヴィッチの往復書簡 110
3 間主観性と社会的世界に関するグルヴィッチ理論の諸限界 124
結論 130
第三部 シュッツの間主観性理論
第五章 間主観性の問題への根本的準位 134
序 134
1 三つの根本的準位と自然的態度の現象学 136
2 他者の定在についての知:生活世界の根本的な構造と成層 139
3 他者の相在についての知:集団の相対的に自然な世界観 147
4 他者の行為の具体的動機についての知:社会的行為の理論 153
第六章 間主観性の統合理論にむけて:人格と社会集団 158
序 158
1 関連性の理論 160
2 サインとシンボルの理論 176
3 社会集団における人格 190
第七章 シュッツの間主観性理論への批判的検討 197
序 197
1 ルックマンの立場:分業の問題としての間主観性 198
2 間主観性と日常生活の基底としての実践的態度 210
3 親密性と匿名性 215
4 人格 218
5 社会的集団と自明視された諸シンボル 221
結論 223
第四部 間主観性と社会集団
第八章 間主観性問題のさらなる分析のための一般プログラム 226
序 226
1 現象学的還元:超越論的問題あるいは内世界的問題としての間主観性 228
2 「内在的存在」としての他者,あるいは「超越的内在」としての他者,そして責任ある社会的行為者としての他者 239
3 自我論的問題あるいは集団的問題としての間主観性 250
4 構成的所産としての,あるいは自明視され達成されるものとしての,間主観性 260
結論 268
第九章 間主観性問題と社会集団の考察 270
序 270
1 社会集団と信用態度 272
2 日常的な生活世界 286
3 実践環境 288
4 所属集団 296
5 制度 302
6 シンボル的宇宙 316
結論:人格と社会集団 323
註 332
あとがき 372
文献一覧 386
人名索引 389
■引用
■書評・紹介
◇Layder, Derek, 1994, "Book Reviews: Steven Vaitkus, How Is Society Possible? Dordrecht: Kluwer, 1991. pp. 204. $85.00 (cloth)," Philosophy of the Social Sciences, 24(2): 236-41.
■言及
*作成:藤原 信行