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『続・医者が癌にかかったとき』

竹中 文良 19951030 文藝春秋,267p. ASIN: 4163507701 1500


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竹中 文良 19951030 『続・医者が癌にかかったとき』,文藝春秋,267p. ASIN: 4163507701 1500 [amazon][boople] ※, b c09

内容(「BOOK」データベースより)
自身の術後9年間…患者から学んだこと…癌治療と医療現場のいま…等々。医師生活40年の日赤医療センター外科部長が綴ったエッセイ・レポート。

内容(「MARC」データベースより)
自身の術後9年間、患者から学んだこと、癌治療と医療現場のいま…等々、医師生活40年の日赤医療センター外科部長が、激変する医療の現場での想いを綴ったエッセイ・レポート。

 「在宅医療のこれから
 夫妻で尊厳死協会に入っておられた。病気についても過不足ない知識をもち、しっかりした死生観をももっておられた。手術のあとは定期健診を続け、必要に応じて入退院を繰り返していた。前々からの希望で、治療の手段が何もなくなって、衰弱が進み、いよいよという時点に達したなら、自宅で過ごしたい、というのがお二人の一致した考え方だった。
 […]<228<
 ところが、これだけ自分の考えをしっかりもった人たちでも、個人主義を貫くことは難しかった。それがこの国の現状、平均値ということだろうか。親戚が見舞いにきては、「この状態で医者にもみせず、病院にも入れないとはなにごとか」と轟々の非難が夫人に浴びせられた。夫は夫人一人の大切な人でない。結局はそれらの人々の反論に屈した。
 病人は、見覚えのある個室で目を覚ました。酸素吸入が施され、彼の体には点滴、フォーレ、心電図と複数のチューブがつながれていた。
 「どうして、こういうことなってしまうのだ?」
 弱々しいながら、腹立ちまぎれのため息がもれる。不本意な最期はただただ気の毒だった。
 いわば冠婚葬祭要因としての親戚に押し切られたかっこうで、時間をかけ熟慮した二人のプランは生かされなかった。納得のゆく終末期医療については、個人の意志だけではでうにもならない部分があるようだ。」(竹中[1995:227-228])

■言及・紹介

◆立岩 真也 2008 『…』,筑摩書房 文献表


UP:20061212 REV:
竹中 文良  ◇がん  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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