『女性たちの生活者運動――生活クラブを支える人びと』
佐藤 慶幸・天野 正子・那須 壽編 19950401 マルジュ社,389p.
last update:20101028
■佐藤 慶幸・天野 正子・那須 壽編 19950401 『女性たちの生活者運動――生活クラブを支える人びと』,マルジュ社,389p. ISBN-10:4896160975 ISBN-13:9784896160970 \2854 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
内容(「MARC」データベースより)
平和でよりよい生活をしたいという生活者の思いから出発した生協運動。積極的な生協運動の中でも特にアクティブな生活クラブ生協に関わりつつ自己実現をも果たしてきた女性たちに関する研究と、生活クラブを支える専従職員についての研究をまとめた書。
■目次
序
第一部 女性たちの生活者運動
T章 「生活者」概念の系譜と展望―生活者運動の形成に向けて
一 プロローグ―大衆「消費」される「生活者」
二 生活文化を創る生活者
三 消費社会の「生活者」像
四 生活者運動の時代に向けて―生活クラブの「生活者・市民」
U章 「私と生活クラブ」―シンポジウムの記録(1992年3月16日)
一 シンポジウム開催のあいさつ
二 「私の居場所はここだ」
三 生活クラブとともに歩んだ道
四 生活クラブで生きた社会学を実践
五 ゴミ問題から代理人へ
六 自立を求めて―ワーカーズ・コレクティブ「凡」の実験
七 ワーカーズ・コレクティブ「回転木馬」から代理人を出す
八 総括質問
V章 主婦概念を超える女性たち
一 「主婦による生協活動」から「女性運動」へ
二 生協とフェミニズム
三 女性によるオルタナティブ社会の形成
W章 「主婦」から「全日制市民」そして「生活者」としての「女性」へ―「女性で政治を変える」から「女性が政治を変える」への転換
一 序
二 女性が変革主体として期待された歴史的文脈と代理人運動
三 生活者ネットワーク運動の概況
四 ネットワーク運動の意義と課題
第二部 生活クラブを支える人びと―専従職員の意識と行動
X章 生協運動の発展と専従職員労働―生活クラブ生協神奈川を事例として―
一 専従主導の時期(創立までの動きから1971年の創立をへて73年まで)
二 「分業と協業」の時期(1974年から84年まで)
三 「運動は組合員、経営は専従」の時期(1985年から90年まで)
四 今後の展望(1991年以降)
Y章 社会運動と雇用労働の間で―生活クラブ生協専従職員の労働意識
一 はじめに
二 専従労働観と労働意識
三 社会運動志向性の四類型
四 各運動志向性タイプの考察
五 おわりに
Z章 世代別労働観―組合員に対する役割観と組織に対する意識
一 はじめに
二 専従職員労働の位置づけ
三 専従職員の役割観の形成と要因
四 専従労働の新たなる類型化
五 むすびにかえて
[章 女性職員からみた専従労働と生協運動―フェミニズムの視点からみた専従労働と生協運動
一 はじめに
二 専従労働の展開過程と女性職員の働き方
三 昇進格差の問題をめぐって
四 生協運動の理念と性別役割分業システムとの間で
五 むすびにかえて―フェミニズムの導入による生協運動の自己変革をめざして
第三部 生活クラブを離れていった人びと
\章 離脱者問題に寄せて―生活クラブを離れていった人びと
一 なぜ元組合員を主題化するか
二 どういう人たちが生活クラブを離れていくか―元組合員の調査から
三 ある離脱者の場合―離脱者問題に接近するためのもうひとつの試み
四 むすびにかえて
]章 「離脱者」からみた生活クラブ生協の組織と労働―若手職員の中途退職プロセスをめぐって
一 はじめに
二 中途退職者からみた生活クラブの組織と労働
三 「運動志向型」若手職員の「離脱」プロセス―むすびにかえて
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:竹川 慎吾 更新:樋口 也寸志