『続「超」整理法・時間編 タイム・マネジメントの新技法』
野口 悠紀雄 19950125 中央公論社,280p.
last update:20100803
■野口 悠紀雄 19950125 『続「超」整理法・時間編 タイム・マネジメントの新技法』,中央公論社,280p. ISBN-10:4121012224 ISBN-13:9784121012227 \840 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
時間がない。現代人の切実な問題―。スケジュールを巧みにつくり、重要な仕事に十分な時間を確保するには。電話に邪魔されずしかも円滑に連絡しあうには。そして、一日を四十八時間にするには。手帳革命によって待ち時間を目で「見える」ようにして管理する。また、電話を見直してファクスとメモを活用する。これだけで、あなたの時間は驚くほど活性化する。シンプルかつ超効果的な時間管理の新手法。
■目次
序章 時間との戦い
時間が欲しい
無理をせずに時間管理をしたい
現実世界で使えるノウハウが欲しい
「重要なことは重要」だが……
時間管理は誰にとって意味があるか
タイム・マネジメントの三要素
時間管理法は時代の変化に対応しているか
第1章 時間を見る技術
1 あなたは時間を見たか
スケジュールの二条件
スケジューリングの難しさ
居直り案件
まぎわシンドローム
何が重要かは分かっていた
時間も仕事も点として把握していた
2 時間と仕事を一覧する
一覧スケジュールで時間を「見る」
数週間が見えなかった理由
人間は時間を空間として把握する
「秘書いらず」で仕事を見る
「すぐやるメモ」で一日の仕事を見る
十年計画表で人生の持ち時間を見る
3 手帳革命
折畳み式手帳
従来式手帳の欠点
A4時代、コピー時代に対応する必要
電子装置は手帳になりうるか
第2章 スケジューリングの技術
1 仕事の進め方五原則
原則1 中断しない時間帯を確保する
原則2 現場主義と応急措置
原則3 拙速を旨とせよ
原則4 ときには寝かす
2 予定の立て方のヒント
ヒント1 日誌で未来を予測する
ヒント2 自分で期限を切る
ヒント3 関係者にスケジュールを知らせる
ヒント4 ポケット1つ原則でダブルブッキングを防ぐ
3 予見できぬ事態への対処
未来は予見できない
予備日を「過剰に」作る
三か月以上の予定は作らない
現場応急措置で対処する
第2章補論 スケジューリングに対する経済理論の応用
スケジューリングと予算管理
限界効用逓減の法則
合理的な時間配分‐限界効用均等化の定理
限界効用逓減法則の応用
予備日に含まれるリスクプレミアム
第3章 連絡時間の無駄をなくす技術
1 電話‐問題だらけの連絡手段
電話は最善の手段か
時間バラバラ事件
電話は最悪のタイミングでかかる
前置き問題
すれ違い問題
聞き間違いと「いった・いわない」問題
2 合理的なファックス方式
電話をブロックできるか?
電話からファクシミリへ
ファックス受信紙を事後の事務処理に使う
予定表が自動的にできる
相手の状況を判断できる
ファックス送信は簡単
ファックス受信紙をうまく返送する
ちょっとルール違反の奥の手
奥の手を改善
ファックスの社会的地位を
依然として重要な手紙
基本原理‐連絡は文書で
3 時間順の電話番号簿と住所録
時間がかかるのは番号探し
時間順のアドレスブック
名刺・挨拶状も時間順に
発信記録を住所録に使う
アドレスブックの作り方
相手の立場になろう
第4章 組織内コミュニケーション革命
1 フロー情報も文書に
もっと文書を
日常業務を「伝書メモ・ゲーム」で
上司にも文書で報告
2 文書と口頭の使い分けを見直す
タイム・マネジメントにおける文書の役割
口頭のほうがよい場合
だが、本当に口頭が必要か
不透明な日本型組織
文書方式を要求する条件変化
講義は無駄か
3 会議を見直す
何のための会議か
会議から文書へ
4 電子メール時代の事務処理
文書の優位性を高める技術進歩
仕事の大部分は書き写し
電子メール‐書き写しは不要に
ゲラの校正も不要に
電子化による事務合理化
テレコミューティングと移動オフィス
マルチメディアに疑問を呈す
「電子メール地獄」をどうするか
第5章 押出しファイリングと時間管理
1 「超」整理法の基本
書類探しの時間を節約する
押出しファイリング
分類しないでなぜ検索できるか
時間管理における押出しファイリング
電話番号、名刺、パソコンファイル、メモも時間順
「超」整理法の効用
2 押出しファイリングのQ&A
とにかく始める
最小単位でまとめる
内容分類を先にするのがよいか?
封筒のタイトル
使うと時間順が乱されないか?
書類を捨てられない?
3 大脳生理学で支持される合理性
やはり多かった「隠れ超整理派」
動物の記憶メカニズムと同じ?
人間は千手観音でない
第6章 時間を増やす技術
1 時間は増やせる
1日は24時間でない
時間は買える
部下に仕事を任せる
さまざまな形で時間を買う
2 時間は無償で取引されている
教えてもらう
メモを書いてもらう
時間の所有権は誰にあるのか
時間泥棒の見分け方
不必要な情報の見分け方
3 すきま時間の有効活用
通勤時間
出先時間、移動時間、待ち時間
理髪店とタクシー
第7章 人間の認知・記憶能力とタイム・マネジメント
1 マジカルナンバー・オブ・セブン
7個しか判別できない
スケジューリングが頭の中でできる場合とできない場合
多次元なら識別しやすい
文書だと、なぜ内容を把握しやすいか
人間はなぜ専門化できるか
2 短期記憶の限界
ワーキングメモリ
外部メモリの活用による脳の負担軽減
情報の符号化
日常使う袋を7つ程度に
3 ワーキングメモリの揮発性への対処
揮発するワーキングメモリ
「中断シンドローム」を避ける
集中しすぎも危険
4 メモの取り方
録音メモ‐入力が迅速
紙のメモ‐紛失防止と即時入力をどう調和するか
電子的手段‐入力が問題
終章 他人の時間を大事にしよう
1 ルールを確認 世界は一人では成立しない
定刻を守ろう
予定を通告しよう
待ち時間を知らせよう
連絡先を知らせよう
公衆電話は3分で切ろう
2 新しいルールを 伝統社会的気遣いから都市的配慮へ
「ご懇談」はやめにしよう
「ご挨拶」もやめにしよう
列車の席を別々に
透明なルールの社会へ
3 時間を大切にする公共政策
新しい技術を用いるルールを
分かりにくい道路行先標識も時間泥棒
時間節約型社会資本の整備を
あとがき
参考文献
索引
BOX
ケインズの時間とラムゼイの時間
まぎわシンドローム中毒者
モーツァルトの時間とベートーベンの時間
官庁作文技術の真髄
SF「デジャビュ」
モーツァルトのワーキングメモリ
フォン・ノイマンの像
社会の時間観
■引用
■書評・紹介
■言及
(以下がページ下になる部分です)
*作成:樋口 也寸志