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Young, Allan 1995 The Harmony of Illusions: Inventing Post-Traumatic Stress Disorder, Princeton University Press =20010215 中井 久夫・大月 康義・下地 明友・辰野 剛・内藤 あかね 訳,みすず書房,441+29p. ■Young, Allan 1995 The Harmony of Illusions: Inventing Post-Traumatic Stress Disorder, Princeton University Press=20010215 中井 久夫・大月 康義・下地 明友・辰野 剛・内藤 あかね 訳,『PTSDの医療人類学』,みすず書房,441+29p. ISBN:4-622-04118-9 7000 ※ [boople]/[amazon]/[bk1]/[kinokuniya] ※ ma., ■目次 第1部 「外傷性記憶」の起源 第1章 「外傷性記憶」の成立 第2章 第一次世界大戦 第2部 外傷性記憶の変容 第3章 DSM−III革命 第4章 外傷的時間の構造 第3部 外傷後ストレス障害の実際 第5章 診断のテクノロジー 第6章 精神科病棟における日常生活 第7章 PTSDを語る 第8章 外傷性記憶の生物学 結論 ■引用 「苦悩はリアルである。PTSDもリアルである。ただ、現在PTSDに帰されている事実がリアルであるほどには(無時間的な)真理といいうるだろうか。」(p.xviii) 「たしかに彼らは、戦争に行けなかった、臆病すぎる連中から不可触賎民のように扱われ、彼らをベトナムに送った企業人は今彼らを「クレージー・ヴェトナム・ヴェット」と陰口し、まともな職を与えようとしない。まだまだある。これらの文句に対して臨床的に正しい返答は、これが「病的非難」(他者への責任転嫁)であり、PTSDの症状であるという認識を持てということである。しかし、多くの治療者は、患者の申し立てに個人的共感を禁じえず、処方どおりの方法によって連中の文句を解釈し直すのは難しいと当初は思う。」(p.274) 「この診断名は、なるほど病気ではあるが精神病ではなく、社会的原因によって起こる可逆的な障害であって精神疾患じゃないと言ってくれる。かつて精神分裂病だと診断されたり、今日まで自分はクレージーになりつつあるのはまちがないと思い込んでいる者には魅力的な思想である。」(p.306) 「センターのイデオロギーのもっとも目立つ効力はそこから脱出できないような言語ゲームを生み出すことである。このゲームにおいては感情のレトリックが二役を演じている。すなわちそれは(患者にとっては)自己をつくり、(治療者にとっては)抵抗をつくる。この結果が得られるのは怒りの罪悪感からの分離を目指す臨床の営みをとおして、それぞれの感情を心の自律的部分(部分自己)の中に保管することによってである。怒りが罪悪感から分離されると、怒りはその道徳的な力、自己の証しとしての力を失い、病的なものに変わる。あの臨床イデオロギーは、「自己」の道徳的基盤を攻撃することによって、センターの治療プログラムに生命を吹き込んだが、しかし、その結果、意味と感情と行動の脚本とのネットワークを動員して、精巧なすりかえをやらせようとすることとなった。私たちが、外傷的記憶を発見できるのはこのアイロニーにおいてであり、心の奥のひだひだに隠された幽霊映画のようなものの中にではない。」(p.323) 「部外者の私からすれば、マリオンとロジャーがワークしているのをみると不愉快だった。執拗さと信心家のふりと何でも一般論にする正論との三つ組は見るのも不愉快だった。」(p.351) ■紹介・言及 ◆立岩 真也 2004/02/25 「『PTSDの医療人類学』」(医療と社会ブックガイド・35),『看護教育』45-02(2004-02) ◆立岩 真也 2008/03 「あとがきに代えて」 UP:20070411 REV:200803 ◇Young, Allan ◇医療人類学 ◇PTSD ◇身体×世界:関連書籍 ◇BOOK TOP(http://www.arsvi.com/0b/0b.htm) HOME(http://www.arsvi.com)◇ |