『障害と文化――非欧米世界からの障害観の問いなおし』
Ingstad, Benedicte ; Whyte, Susan Reynolds eds. 1995 DISABILITY AND CULTURE, The Regents of the University of California, 307p.
=20060215 中村 満紀男・山口 惠里子 監訳,明石書店,555p
last update:20110706
■Ingstad, Benedicte(ベネディクト・イングスタッド); Whyte, Susan Reynolds(スーザン・レイノルズ・ホワイト) eds. 1995 DISABILITY AND CULTURE, The Regents of the University of California, 307p.
=20060215 中村 満紀男・山口 惠里子 監訳 『障害と文化――非欧米世界からの障害観の問いなおし』,明石書店,555p ISBN-10:4750322725 ISBN-13:978-4750322728 \6930 [amazon]/[kinokuniya] ※ ds
■内容
障害を文化的文脈において考察した画期的な書。
世界各国の文化的に多様な背景をもつ人々が、障害をどのように理解し、対応しているかを、地道なフィールドワークをもとに検討、障害に関連する概念や実践が歴史的にどう変化してきたかも考察する。
■目次
はしがき
序
第1章 障害と文化――展望 (スーザン・レイノルズ・ホワイト/ベネディクト・イングスタッド)
第1部 障害、コスモロジー、人であること
イントロダクション(ベネディクト・イングスタッド/スーザン・レイノルズ・ホワイト)
第2章 人であるものと人でないもの(アイダ・ニコライセン)
――中央ボルネオのプナン・バの人々における障害と人であること
第3章 子どもは子どもである(オウド・ターレ)
――ケニアのマーサイにとっての障害と平等
第4章 治療不可能な病いとしての障害(バーナード・ヘランダー)
――南部ソマリアにおける健康、プロセス、人であること
第5章 なぜ、障害をもったのか?(パトリック・デヴリーガー)
――アフリカのある社会における身体障害に対する理解
第6章 病んでいることと私であること(ジュディス・モンクス/ロナルド・フランケンバーグ)
――多発性硬化症の語りにおける自己・身体・時間
第2部 障害の社会的背景
イントロダクション(ベネディクト・イングスタッド/スーザン・レイノルズ・ホワイト)
第7章 出会い(ロバート・マーフィー)
――アメリカにおけるボディ・サイレント
第8章 晴眼の恋人と盲の夫(ナインダ・セントゥンブウェ)
――ウガンダにおける盲女性の経験
第9章 リハビリテーションに関する公的言説(ベネディクト・イングスタッド)
――ノルウェーからボツワナへ
第10章 英雄か、乞食か、スポーツ・スターか(フランク・ジャール・ブルーン)
――ニカラグアにおける障害者のアイデンティティをめぐる交渉
第11章 障害と移民(リズベス・サックス)
――ある事例のストーリー
第12章 てんかんの構築( スーザン・レイノルズ・ホワイト)
――東アフリカにおけるイメージと文脈
第13章 Mpho ya Modimo 神からの贈り物(ベネディクト・イングスタッド)
――障害者に対する「態度」への視角
エピローグ
第14章 言説と経験の間にある障害(スーザン・レイノルズ・ホワイト)
訳者あとがき
文 献
索 引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:永橋 徳馬