『ライブラリ 相関社会科学2 ジェンダー』
原 ひろ子・ 丸山 真人・大沢 真理・山本 泰 編 19940925 新世社,404p.
■原 ひろ子・丸山 真人・大沢 真理・山本 泰 編 19940925 『ライブラリ 相関社会科学2 ジェンダー』,新世社,404p. ISBN-10:4915787419 ISBN-13:978-4915787416 2854 [amazon] ※ b s f03
■出版社/著者からの内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、ジェンダーを「男性」「女性」という二項対立の構造および/または、その関係性としてとらえ、各々の論考をすすめている。その理由は、人間のありようや社会現象を理解しようとする際に、近代の学問が、あまりにも「ジェンダー無視」であったことを反省し、批判し、その上で新たな分析手法を構築しようとする姿勢に充ちているからであるといえるだろう。
内容(「MARC」データベースより)
「社会的文化的に規定される性別分類概念」=ジェンダー。労働、経済、政治、文化・社会、開発の各界の論者たちが、ジェンダーを「男性」「女性」という二項対立の構造、関係性として論じた論集。〈ソフトカバー〉
■目次
人間の現実に迫るプリズム――パラダイム・シフトにおけるジェンダー(原 ひろ子)
《労働・経済》
・ 日本の社会科学とジェンダー――社会政策論と労働研究の系譜にそくして(大沢 真理)
・離婚と女性の社会保障(下夷美幸)
・ 高齢化社会における女性と年金(木村陽子)
・働き方とジェンダー――パートタイム労働を中心に(三山雅子)
・「自由時間社会」のジェンダー分析:ドイツの事例調査から(柚木理子)
・ 女性の社会参加――生活クラブ生協からのメッセージを読む(佐藤慶幸)
《政治》
・女性の参政権とジェンダー(舘かおる)
・歴史のなかのジェンダー――明治社会主義者の言説に現れた女性・女性労働者(三宅義子)
・ フランス法の中の性差(滝沢正)
・政治思想史のフェミニスト的解釈によせて――政治的なものの、もうひとつの限界(森政稔)
・一政治学者のみたジェンダー研究――社会科学の空白への反省(石田雄)
・「従軍慰安婦」問題――運動とその意味(金富子)
・アジアの女たちのネットワークとNGO(船橋邦子)
《文化・社会》
・性差の由来――発達心理学の立場から(柏木惠子)
・ 家父長制の比較社会学――東アジアの女性の就労パターンの比較(瀬地山角)
・『オール読物』にみられる「父の観念」――父-娘関係と父-息子関係(海妻径子)
《開発》
・「開発と女性」領域における女性の役割観の変遷(村松安子)
・ 社会林業とジェンダー(田中由美子)
・ 女性と開発、そして政治参加――ザンビアの事例から(遠藤貢)
・ 観光開発と女性――マレーシア・ペナン島における事例調査から(萩原なつ子)
■書評・紹介・言及
*作成:鹿島 萌子