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『構造薬害』

片平 洌彦 19940731 『構造薬害』,農村漁村文化協会,人間選書,270p.


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■片平 洌彦 19940731 『構造薬害』,農村漁村文化協会,人間選書,270p. 1900円 ISBN-10: 4540940856 ISBN-13: 978-4540940859 [amazon] ※

■内容(「BOOK」データベースより)
薬害エイズとスモンの事例から薬害発生のメカニズムを解明し、克服の処方箋を提示する。

まえがき

序章
1 「薬害エイズ」とソリブジン
2 「副作用」と「薬害」はどう違うか
3 「医薬品」をどう見るか
<キーワード>

第1章 「薬害エイズ」被害者の実態
1 法廷における被害者の証言から
2 全国的実態
3 匿名アンケート調査が明らかにしたこと
4 面接調査が明らかにしたこと
5 問題点の検討
 なぜ「匿名アンケート」か/結果を一般化できるか/なぜ検査・告知がされない例があるのか/なぜ発症予防医療を受けない例があるのか

第2章 スモン被害
1 スモン=キノホルム薬害事件
2 一万人を超える被害者の苦しみ
3 被害者の実態=法廷での証言から
 困難な社会復帰/視覚障害や歩行困難/知覚障害や腹部症状などの苦しみ/深刻な経済負担/感染説による生活破壊
4 スモン患者の最近の実態
5 スモンと「薬害エイズ」の被害の対比

第3章 「薬害スモン」の加害構造
1 スモンの原因はいかに解明されたか
2 なぜ「キノホルムが原因」か
 疫学的根拠/実験的根拠
3 「薬害スモン」の加害構造

第4章 「薬害エイズ」の加害構造
1 肝炎対策を行なわずに濃縮製剤を発売
2 「安全」宣伝を続けた製薬会社
3 汚染の可能性を知っていた国の責任
4 二年近くも遅れたエイズ認定
5 「危険性」を予知しながら「安全性」を強調した血友病専門医も
6 危険性を知りながら非加熱製剤を投与し続けた安部教授
7 安全性に疑問を持った患者会への妨害
8 輸入製剤は血友病患者の「命綱」だったか?
9 薬害多発の社会的要因――まとめに代えて

第5章 薬害被害者への償いを求めて
1 スモン患者はどう償われたか
 「可部和解」と各地の地裁判決/「確認書」和解
2 国の薬害被害者救済対策の動向と問題点
 基金による薬害被害者救済の実績/薬害被害者救済対策の問題点
3 薬害エイズ被害者への償いを求めて
 被告国・製薬会社がしてきたこと/真の償いのために

第6章 薬害の防止・根絶のために
1 「医薬品情報」をどう見るか
 情報とは何か――情報の5W1H/医薬品情報の特性
2 医薬品添付文書の改善を
 どのように比較したか/どのような結果が得られたか/結果からの提言/提言に対する厚生省の対応
3 患者に適切な医薬品情報を
 「日本的医療」の現状/改善の必要性と必然性/改善の方向――何を、どうすべきか
4 急がれる医薬品安全対策の改善・強化――総務庁勧告から考える
 治験(臨床試験)の改善/医薬品副作用モニター制度の改善/企業の副作用報告・情報周知度の改善/医薬品副作用被害救済基金の業務改善/分業薬局における患者服薬指導の改善
5 薬害防止における医師・医学研究者の役割
 「上医」として/患者の診療のとき/企業に臨床試験(治験)報告を依頼されたとき
6 薬害防止における薬剤師・薬学研究者の役割
 すべての薬剤師・薬学研究者に共通にいえること/病院・診療所の薬剤師の場合/薬局の薬剤師の場合/製薬企業のMR(Medical Representative、医薬情報担当者)の場合/製薬企業の開発・販売担当者の場合
7 薬害防止における患者・市民の役割
 個人的対策/社会的対策

あとがき
文献
参考資料
1 日本における主要な薬害・副作用問題
2 全国サリドマイド訴訟統一原告団と厚生大臣・大日本製薬株式会社との確認書
3 スモンの会全国連絡協議会・各地スモンの会・各地スモン弁護団と厚生大臣・日本チバガイギー・武田薬品工業・田辺製薬株式会社との確認書
4 「エイズ対策」のあり方についての提言(第一次)


*作成:北村健太郎
UP:20090317
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