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 『21世紀家族へ――家族の戦後体制の見かた・超えかた』

落合 恵美子19940405 有斐閣,有斐閣選書1613,244p.

last update:20100830

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落合 恵美子19940405 『21世紀家族へ――家族の戦後体制の見かた・超えかた』 有斐閣,有斐閣選書1613,244p. ISBN: 4641182051 1680[amazon][kinokuniya]

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
新世代のフェミニスト社会学者が国際家族年に贈る新しい常識。

内容(「MARC」データベースより)
戦後の家族の変化を歴史的な流れにそってふり返りながら、近代家族論の立場から理論的に捉えていく。新世代のフェミニスト社会学者が国際家族年に贈る新しい常識。21世紀の家族のあり方を問いかける。

■目次

プロローグ 20世紀家族からの出発
1 女は昔から主婦だったか
2 家事と主婦の誕生
3 二人っ子革命
4 核家族化の真相
5 家族の戦後体制
6 ウーマンリブと家族解体
7 ニューファミリーの思秋期
8 親はだめになったか
9 双系化と家のゆくえ
エピローグ 21世紀家族へ

■引用

「「戦後、女性は社会進出した」のではありません。「戦後、女性は家庭に入った」のです。「戦後、女性は主婦化した」のです。」(p.19)
 「「おくさん」というのは、要するに月給取りの妻なのです。戦後、日本社会がサラリーマン社会になったことによって、女はみな主婦になったのだと言いましたが、そのルーツはまさにこの大正時代にありました。第一次大戦後の好況期、産業化の急速な進展により、大組織の管理的労働を担う「俸給生活者」が大量に生み出されました。今日の言葉でいえば、ホワイトカラーのサラリーマンです。梅棹さんの生家のような商家を「旧中間層」と呼ぶのに対し、会社員は教師、官吏などと共に「新中間層」と呼ばれます。彼らは、大都市郊外に新しくひらかれた郊外住宅地に住み、そこからまた新しく敷設された市電に乗って職場まで通勤するという、新しい生活>0044>様式を創出しました。このような職場と家庭の分離、いいかえれば公私の分離があって初めて、妻は夫の留守を守る「おくさん」になったのです。(pp.44-45)
 「当時の中流家庭には、しばしば「女中」という名の家事使用人が雇われていました。一九世紀ヨーロッパの中産階級でもそうです。」(p.45)
 千本暁子の研究への言及(p.46)
 「戦前のおくさんと戦後の主婦との違い、その一つは家事使用人を使わなくなったことですが、もう一つ大きな違いがあるとわたしは考えています。それは、日本女性全体の中で占める割合という量的な問題です。しかし量的な問題は、単なる量的問題にとどまりません。多数派であるかないかということは、それが持つ規範力の強さに関係してきます。」(p.47)
 「この本のテーマである「家族の戦後体制」、これもまた人口過剰時代に適合していたのではないかと考えられます。男性のみが職業労働をし、女性は家事専業になるという近代家族的性別分業は、効率という点から見ると、実は非効率です(17)。性別などにこだわらず、能力によって適材適所に配置して働かせた方が効率はいいに決まっていますから。[…]性別分業は女性を「失業者」ならぬ「主婦」という名で各家族にかかえこます役割を果たしたとも言えます。しかし性別分業は、一人の女性を一人の男性に貼りつけることでまたとない「失業対策」となり、社会不安>0217>を防いだことになるでしょう。」(pp.217-218 注(17)は落合・落合[ ])

■書評・紹介

■言及



UP: 20100830
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