『近代家族の成立と終焉』
上野 千鶴子 19940325 岩波書店,352p.
■上野 千鶴子 19940325 『近代家族の成立と終焉』,岩波書店,352p. ISBN-10:4000027425 ISBN-13: 978-4000027427 \2520 [amazon]/[kinokuniya] ※ f03
■出版社/著者からの内容紹介
家族が家族であるための条件は何か。ファミリィ・アイデンティティという独自の分析手法に歴史社会学的問題意識を重ねあわせながら、フェミニズムの視点を通して構想されたオリジナルで刺激的な「家族の社会学」。
■内容(「BOOK」データベースより)
いま家族はどこから来てどこへ行こうとしているのだろうか。家族が家族であるための条件は何か。ファミリィ・アイデンティティという独自の視点から家族の多様性を描き出すことを通して、揺れ動く現代家族の現実を鮮やかに浮き彫り。日本における近代家族の成立を歴史社会学的に位置づけるとともに、高度成長以後の日本の社会変化と家族の変容を文学社会学的方法をも駆使しつつ考察する。女と男の関係はいかにあるべきかを問い続けてきた著者が、大きな枠組みと鋭い問題意識の下に構想したオリジナルで刺激的な新しい「家族の社会学」。
■著者紹介
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、東京大学文学部助教授。専攻:社会学。
著書に、『家父長制と資本制』(岩波書店)、『ドイツの見えない壁――女が問い直す統一』(共著、岩波新書)のほか、『構造主義の冒険』『資本制と家事労働』『女という快楽』『女遊び』『女は世界を救えるか』『ミッドナイトコール』『日本王権論』(共著)『男流文学論』(共著)など多数。
■目次
T 近代家族のゆらぎ
一 ファミリィ・アイデンティティのゆくえ
二 女性の変貌と家族
U 近代と女性
一 日本型近代家族の成立
付論「家父長制」の概念をめぐって
二 家族の近代
三 女性史と近代
V 家庭学の展開
一 「梅棹家庭学」の展開
二 技術革新と家事労働
W 高度成長と家族
一 「母」の戦後史
二 「ポスト思秋期」の妻たち
X 性差別の逆説
一 夫婦性別の罠
二 生きられた経験としての老後
三 「女縁」の可能性
四 性差別の逆説
参考文献
あとがき
初出一覧
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:石田 智恵