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『環境と文明――環境経済論への道』
湯浅 赳男 19930930 新評論,360p.
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last update:20161006
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湯浅 赳男
19930930 『環境と文明――環境経済論への道』,新評論,360p. ISBN-10: 4794801866 ISBN-13: 978-4794801869 3500+税
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■内容
環境問題への論及は数多いが、全体に個別的に問題を捉える傾向が強い。 本書は人類は本質的に反自然的存在であることを押さえた上で、人類と自然環境との関わりの歴史を鳥瞰した、現代人必読の環境経済史入門である。 古代から近代まで、東西諸文明の興亡をもたらした人類と環境の宿縁のメカニズムを壮大に描く、現代人必読の新領域、「環境経済史入門」。 環境・資源問題の根源的超克をめざす新たな道標。
■目次
まえがき――これから何を明らかにするか
第 I 章 人類の本性は反自然
1 道具と火を持った動物
永久的人口増
三つの危機対処法
火の破壊力
火の創造力
2 文明への道
革命的な石刃文化
農耕システムの創造
農耕技術の発展と環境破壊
〔補論〕 移動焼畑農耕
第 II 章 オリエント文明と環境
1 オリエントの治水灌漑農耕
メソポタミア平原の治水灌漑
ナイル河谷における治水灌漑
2 オリエントの治水灌漑の結果
メソポタミアの土壌の塩化
メソポタミアの沈泥の堆積
〔補論〕 インダス文明の類似の事例
3 オリエント社会の資源問題
森林消費
レバノン山の森の運命
4 文明における中心と周辺
遊牧民の支配
第 III 章 グレコ=ローマ文明と環境
1 グレコ=ローマ文明の農耕
二圃制
地中海沿岸地域の灌漑
2 資源問題と環境破壊
森林資源
鉱物資源
3 都市問題の発生
ギリシャの都市問題
ローマの都市問題
食糧の調達
4 ローマ帝国の滅亡
適応失敗の二つの場合
民族共同体の解体
第 IV 章 中国文明と環境
1 中国文明成立の環境
黄河流域の農耕
中国の治水灌漑
2 中国文明の膨張の環境
漢族の南渡
江南の開発
3 人命消耗率の高い文明
黄河の水害
災害と人口史
4 資源と都市生活
木材不足
都市の上水と下水
第 V 章 イスラーム文明と環境
1 イスラーム文明成立の環境
イスラームは商人の宗教
ムハンマドの役割
ベトウィン化
2 イスラームの「農業革命」
新作物、新技術の導入
イスラームによる農業復興
スペインの農業
3 イスラーム文明のもとでの荒廃
シリア北部の廃市
4 海洋と都市と資源
アラブ人と海
都市、物資のシンフォニー
資源問題――木材と鉄
第 VI 章 西ヨーロッパ文明と環境
1 中世西ヨーロッパの環境と農業
西ヨーロッパ固有の農業の開始
森との戦い
2 中世西ヨーロッパの都市
過密からくる都市問題
3 資源問題と人口増加
木材不足とそれへの対応
危機の根源としての人口増加
4 中世西ヨーロッパ社会の衰退
衰退の原因
伝染病(ペスト)の流行
5 中世西ヨーロッパ人の自然観
キリスト教の多様性
中世末期の人口動態
第 VII 章 近代文明と環境
1 西ヨーロッパと海
七つの森林地域
近代の開幕と木材
2 西ヨーロッパと資源(一)――スペイン・ポルトガル
十六世紀――金銀を求めて
メスタによる農耕の壊滅
3 西ヨーロッパと資源(二)――オランダ
オランダの穀物取引
砂糖プランテイション
鯨油を求めて
4 西ヨーロッパと資源(三)――イギリス
イギリス農村の変貌
「世界の工場」
エネルギー危機への対応
地上の鉱山化
5 近代都市の都市問題
ロンドン・パリの上下水
工業都市の環境
死体の処理
6 近代文明の飛躍――アメリカ合衆国
フロンティアの前進
石油と電気の時代
資源の限界から環境の限界へ
7 人類を包摂した文明の危機
商業化の剛腕
人口爆発
不吉な兆候・エイズ
小括 満員の世界で
文献案内
あとがき
索引(事項・固有名詞)
■関連書籍
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
北村 健太郎
UP:20161006 REV:
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環境倫理/公害/環境思想
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