『障害者の人権20の課題』
障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会(障全協)・共同作業所全国連絡会(共作連)・全国障害者問題研究会(全障研) 編 19920825 全国障害者問題研究会出版部(全障研出版部),351p.
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■障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会(障全協)・共同作業所全国連絡会(共作連)・全国障害者問題研究会(全障研) 編 19920825 『障害者の人権20の課題』,全国障害者問題研究会出版部(全障研出版部),351p. ISBN-10: 4881349635 ISBN-13: 978-4881349632 欠品
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■内容
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「MARC」データベースより
今年は「国連・障害者の10年」の最終年である。わが国の障害者・そしてその家族の現実をみるならば、即座にその不平等さ、あるいは人権侵害にぶつからざるをえないのも事実であり、今後の展望を明確にする時のキーワードとして「障害者の人権」を考える。
■目次
序章 障害者の人権は守られているか 秋元波留夫 (9)
第一章 発達の基礎をかためる
はじめに (36)
1 障害の早期発見、療育・保育 佐藤靖彦 (39)
2 適正就学と条件整備 茂木俊彦 (54)
3 教育内容 大久保哲夫 (64)
4 義務教育以降の教育保障 渡部昭男
5 地域での生活と社会教育
放課後生活と学童保育 村岡真治 (90)
社会教育の現状と課題 細山俊男 (97)
第二章 働く
はじめに (106)
6 障害者雇用の拡充 加納正 (109)
7 就労の相談と援助 西村晋二 (122)
8 授産施設、福祉工場の改善・拡充 鈴木清覚 (132)
9 重度障害者のための通所型施設 菅井真 (146)
10 無許可共同作業所の本格的制度確立 藤井克徳 (158)
第三章 地域での自立した生活
はじめに (172)
11 医療政策の動向と障害者医療の課題 植田章 (175)
12 地域生活への援助 三ツ木任一 佐藤久夫 (190)
13 所得保障制度の拡充 平野方紹 (200)
14 まちづくり、交通、情報
交通対策の歴史と課題 秋山哲男 (217)
情報・コミュニケーション機器 宇都宮敏男 (230)
15 文化・スポーツ・レクレーション
障害者とスポーツ 芝田徳造 (236)
障害者と文化活動 峯陽 (245)
第四章 障害者の人権保障
はじめに (252)
16 障害者の人として生きる権利の法体系 小川政亮 (255)
17 障害者福祉行政の再編と地方自治 中西啓之 (276)
18 障害をもつ人々と参政権保障 井上英夫 (288)
19 マンパワーの確保・充実 秦安雄 (304)
20 国民の理解と障害者運動 吉本哲夫 (315)
障害者問題年表 一九八〇年〜一九九一年 高橋智 (325)
あとがき (350)
■引用
「福祉とは「福祉サービス」「福祉八法」などといわれるように、高齢者・障害者・児童など社会的にハンディキャップをもつ限定した層を意味する言葉であり、こうした限定した層に対する福祉を仮に狭義の福祉と限定すれば、限定しない場合を広義の福祉ということができよう。……
一九七〇年代の福祉のまちづくりは限定した意味、とくに障害者を意味し、時間の経過をともなって限定する層が拡大、すなわち障害者だけから高齢者、妊産婦、けがをした人などを含んできている。
また、「まちづくり」については二つの意味をもち、ひとつは障害をもつ人が地域で生活できるハードの部分としての都市環境を求める動きであり、もうひとつは、人の差別や偏見をなくすことや地域生活の場面での生活の支援などソフトの部分としてのコミュニティ環境づくりを意味する。」(秋山 1992:220)
「福祉のまちづくりは障害者などの生活環境からみると、以下の三つの要素のひとつとして位置づけることができる。住まいの場としての「住宅・施設づくり」と移動を保障する「交通計画」を両輪とし、「福祉のまちづくり」は双方との相互の関連性を持ちながら成立する分野である。(秋山 1992:221)
■書評・紹介
■言及
*作成:野口 陽平