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『エスノメソドロジーの現実――せめぎあう〈生〉と〈常〉』

好井 裕明編 19920410 世界思想社,264p.

last update:20100507

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好井 裕明編 19920410 『エスノメソドロジーの現実――せめぎあう〈生〉と〈常〉』,世界思想社,264p. ISBN-10:479070419X ISBN-13:978-4790704195 \1988 [amazon][kinokuniya] ※ s f04

■出版社からの内容紹介

内容(「MARC」データベースより)

微細な日常にしみとおる権力作用の断面を写しとる-セクハラ、家族、法律問題、精神医療などをトピックに、充実した〈生〉と硬直した〈常〉のぶつかりあいを克明に追う「エスノメソドロジーの現実」をめぐる論文集。

■目次

はじめに

第T部 入門エスノメソドロジー
第1章 現象的社会学からエスノメソドロジーへ  浜 日出夫
 1 違背実験
 2 他者の知覚
 3 シュッツ・パーソンズ・ガーフィンケル

第2章 エスノメソドロジストは、どういうわけで会話分析を行うようになったか  西阪 仰
 1 「社会学」的説明
 2 心に言及するやり方
 3 社会的事実はどうやってつくりあげられていくか
 4 会話分析の動機

第3章 会話における語りの位相――会話分析からライフヒストリーへ  桜井 厚
 1 ライフヒストリー
 2 インタビュー
 3 語りの多次元性
 4 リアリティ移行としての語り


第U部 エスノメソドロジーの現実
第4章 精神医療批判のエスノメソドロジー  山田 富秋
 1 カテゴリー化のゼロ点とは?
 2 バザーリアの実践的現象学
 3 学校文化からの脱却――アイデンティティの自己管理へ向かって
 4 結びにかえて

第5章 法律的探求の社会組織  樫村 志郎
 1 成員の実践としての法律的探求
 2 法律の報告
 3 法律の利用
 4 法律の報告と法律の利用

第6章 セクシャアル・ハラスメントのエスノメソドロジー――週刊誌にみる「解釈の政治学」  江原 由美子
 1 セクシャアル・ハラスメント問題とエスノメソドロジー
 2 週刊誌にみる「解釈の政治学」

第7章 「生」のせめぎあいと出会う場所――反差別運動のエスノメソドロジーに向けて  好井 裕明
 1 ある紛糾した場面から
 2 「常識」的推論の安定性/権力性
 3 カテゴリー化の自己執行(self-enforcement)という問題
 4 事実確認会におけるコミュニケーションのダイナミックス
 5 「被差別部落」というカテゴリー化をめぐる「せめぎあい」
 6 反差別運動のエスノメソドロジーに向けて

第8章 「家族であること」のリアリティ  山田 昌弘
 1 家族論とエスノメソドロジー
 2 「家族であること」というリアリティ
 3 家族であることの権力作用

第9章 「寄せ場」差別の現象学――排除のカテゴリー化作用と市民社会のロジック  中根 光敏
 1 はじめに
 2 「FUROSHA」――排除のカテゴリー化作用
 3 「寄せ場」差別を正当化する市民社会のロジック
 4 おわりに

第10章 障害児を排除する実践的推論の様相  要田 洋江
 1 障害児との関係を切る――オーディエンスの印象操作
 2 障害児との関係性と言説のダイナミズム
 3 「保護収容」型政策にみる「隔離」「排除」の論理
 4 結びにかえて――「共生」の論理発現の可能性

補章 エスノメソドロジーの歴史的展開  水川 喜文
 1 イーストコーストのガーフィンケル
 2 カリフォルニアのエスノメソドロジー
 3 会話分析とエスノメソドロジーの現在

文献リスト
エスノメソドロジー研究のトピック概観
索引



*作成:櫻井 浩子
UP:20100507 REV:
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