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『自我の源泉――近代的アイデンティティの形成』

Taylor, Charles 19920301 Sources of the Self: The Making of the Modern Identity, Harvard University Press
=20100910 下川 潔・桜井 徹・田中 智彦,名古屋大学出版会,686p.

last update: 20120316

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■Taylor, Charles 19920301  Sources of the Self: The Making of the Modern Identity, Harvard University Press ISBN-10:0674824261 ISBN-13:978-0674824263 [amazon][kinokuniya]
=20100910 下川 潔・桜井 徹・田中 智彦 『自我の源泉――近代的アイデンティティの形成』,名古屋大学出版会,686p. ISBN-10:4815806489 ISBN-13:978-4815806484 \9975 [amazon][kinokuniya]

■内容

内容紹介
<善>の存在論------。人間という主体についての近代的な理解、すなわち<近代的アイデンティティ>の複雑さと豊かさ、偉大さと危うさがいかに形成されてきたかを、隠れた道徳的立場とともに明らかにし、その真価を救出。共同体主義・多文化主義で知られるテイラーの主著、待望の邦訳。

内容(「BOOK」データベースより)
近代的アイデンティティの哲学的人間学により、その複雑さと豊かさ、偉大さと危うさを、隠れた道徳的立場とともに明らかにし、近代の真価を救出する。共同体主義・多文化主義で知られるテイラーの主著、待望の邦訳。
出版社からのコメント
マイケル・サンデルのハーバード大学での講義が昨今話題になっているようですが、本書は、その師であり共同体主義・多文化主義の中心的理論家として著名なチャールズ・テイラーの主著の邦訳です。 本書でテイラーは、自我を〈善〉と分かちがたく結びついているものと捉えた上で、人間という主体、人格をもった存在についての近代的な理解の総体、すなわち〈近代的アイデンティティ〉の、複雑さと豊かさ、偉大さと危うさを、内面性の感覚、日常生活の肯定、自然についての表現主義的な考え方、という三つの要素の形成史から明らかにし、〈近代〉の真価を救出する、みごとな哲学的人間学を打ち立てています。本書は、狭義の哲学のみならず、幅広い方面に影響を与えつづける現代の古典であり、長らく邦訳が待たれていました。 なお、テイラーは「歴史・伝統・文化を異にする人間同士が、複合的アイデンティティを保持しつつ、幸福に共存しうる社会哲学を構築し、その実現に向けて努力してきた傑出した哲学者」として、2008年には京都賞も受賞しています。

■目次

 第I部 アイデンティティと善

第1章 不可避の枠組
第2章 道徳空間における自我
第3章 不明確な倫理
第4章 道徳的源泉

   第II部 内面性

第5章 道徳の地形学
第6章 プラトンの自己支配
第7章 「内なる人に」
第8章 デカルトの距離を置いた理性
第9章 ロックの点的自我
第10章 「人間の条件」の探究
第11章 内なる自然
第12章 歴史的説明についての補足

   第III部 日常生活の肯定

第13章 「神は副詞を愛し給う」
第14章 合理化されたキリスト教
第15章 道徳感情
第16章 神意による秩序
第17章 近代の文化

   第IV部 自然の声

第18章 砕かれた地平
第19章 ラディカルな啓蒙
第20章 源泉としての自然
第21章 表現主義的転回

   第V部 より繊細な言語

第22章 ヴィクトリア朝に生きたわれらが同時代人
第23章 ポスト・ロマン主義時代のヴィジョン
第24章 モダニズムのエピファニー
第25章 結論 ------ 近代の対立軸

■引用


■書評・紹介


■言及




*作成:中田 喜一
UP:20120316 REV:
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