HOME > BOOK >

『現代交通政策』

藤井 弥太郎・中条 潮 編 19920325 東京大学出版会,260p.

Tweet
last update: 20200120

このHP経由で購入すると寄付されます


■藤井 弥太郎・中条 潮 編 19920325 『現代交通政策』,東京大学出版会,260p.ISBN-10: 4130720074 ISBN-13: 978-4130720076 欠品 [amazon][kinokuniya]


■内容

amazon

「MARC」データベースより

交通政策の方法論を形成する理論的な検討、各市場ごとの特徴の分析および具体的な市場規制政策の評価・検討がなされた、入門後期から中級の読者を想定した解説書。交通問題の現状と交通政策のあり方の全体像を把握できる。


「はしがき」(本書:@ページより)

 通勤地獄、整備新幹線、輸入航空券問題、首都高速道路の渋滞といった交通問題の多くは、しばしばマスコミのかっこうの攻撃対象となる。これは第一に、交通が日常生活に密接に結び付いており、庶民の関心が高いからである。しかし、それだけではない。
 交通サービスは市場の失敗が典型的に発生する分野であるため、需給を市場機構に任せること、すなわち人々の自由な選択に委ねることが望ましくない要因を有し、政府による市場介入を必要とすることが多い。このため、通常の財ならば市場を通じて反映される消費者・国民の欲求が、政府に対する要望・不満として噴出し、ジャーナリズムの扱う対象とされやすいからである。国民の不満は、市場介入が不十分な結果発生する場合もあれば、現行規制がもはや現状にそぐわない不必要なものであるゆえに発生することもある。
 このように交通問題の多くは、市場機構を通じた私的な分権的意思決定と政府による公的な意思決定の接点に発生する問題であり、交通政策の中心も、市場への介入・規制をどこまで認めるか、認めるとすればどのような介入・規制が望ましいか、という点におかれる。
 本書は、交通経済学を専攻する学部学生が主として市場規制政策を重点的に勉強する際の教科書として、また、交通問題についてある程度の知識を有する広範な読者諸氏――都市経済学、都市計画論、交通工学を専攻する学生、交通政策・計画にかかわる政府職員や経営に携わる交通事業者等の人々――が、交通の現象面だけでなく、交通政策についていま一歩立ち入って交通問題の本質を理解しうるようにすることを目的として編集されたものである。


■目次

第1部 交通政策総論(交通サービスの特徴と交通政策の目的;交通の需要側面;交通の供給側面;公共性と市場介入;運賃理論と運賃政策;投資理論と投資政策;空間経済と交通;交通安全と保険)
第2部 交通政策各論(地域旅客交通政策;都市間旅客交通政策;貨物輸送・物流政策;道路政策;国際交通政策)


■著者略歴

編者紹介:奥付より

藤井 彌太郎(ふじい・やたろう)
1934年 東京に生まれる
1957年 慶應義塾大学商学部卒業
現 在 慶應義塾大学商学部教授

中条 潮(ちゅうじょう・うしお)
1950年 京都に生まれる
1973年 慶應義塾大学商学部卒業
現 在 慶應義塾大学商学部教授


■引用



■書評・紹介



■言及





*作成:岩ア 弘泰
UP: 20200120 REV:
身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)