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『高齢者のための知的機能検査の手引き』

大塚 俊男・本間 昭 編著 19911125 ワールドプランニング,101p.

last update:20101228

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■大塚 俊男・本間 昭 編著 19911125 『高齢者のための知的機能検査の手引き』,ワールドプランニング,101p. ISBN-10:4948742023 ISBN-13: 978-4948742024 \1529 [amazon][kinokuniya] ※ a06 b01

■内容

痴呆性老人は、単に知的機能の低下だけでなく、日常生活活動の低下、随伴精神症状、行動異常、身体症状など多彩な症状を示し、その対応は家庭や病院、施設でもなかなか難しい状況である。そのため痴呆の早期発見、適切な治療やケアが必要とされ、老人の保健、医療、福祉に携わっている人びとからは、知的機能の低下の有無とその程度を簡便に、しかも的確に評価することの必要性が求められている。これまでにも多くの知的機能検査法が国内外で考案・実用化され、痴呆のスクリーニング、痴呆の診断の補助手段、痴呆の程度の把握、治療効果の評価などに利用されてきている。 
  本書は、これらの知的機能検査のうち、比較的短時間で施行でき、かつ信頼性が高いとされている代表的な検査法を中心に選び、その使用目的、使用方法、判定方法等の評価測定に関する情報を盛り込んだ手引書である。 知的機能検査のみならず、日常生活動作能力の評価尺度についても、その代表的なものをいくつか加えてある。 各評価尺度の解説は、それぞれの尺度に精通した研究者によってなされており、とくにわが国の研究者によって開発された尺度については、その作成にあたった関係者によって執筆されている。 また、巻末には、各スケールの採点用紙が付録としてついており、使用の際の簡便さを考慮して、本からはずしてコピーしやすいように工夫してある。価格も非常に低く設定してある。 地域の病院や施設などで、老人の保健、医療、福祉面で活躍されている医師、保健婦、看護婦、ソーシャルワーカー、介護職員など多くの方々のお役に立てれば幸いである。 ただし、これらの知的機能検査法は、痴呆の疑いのある老人のスクリーニングおよびおおよその知的機能の段階づけをすることはできるが、痴呆の診断はあくまでも臨床的診断基準に基づき、医師によって慎重に行われなければならないことを留意していただきたい。また使用にあたっては、これらのことを十分ご理解のうえ、自らの検査目的にかなった検査法を選び、その使用方法と判定方法を熟知してご使用いただきたい。 

■目次

利用にあたって
執筆者一覧

I.知的機能検査(質問式)   
1.改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)   
2.長谷川式簡易知能評価スケール(HDS)   
3.国立精研式痴呆スクリーニング・テスト   
4.N式精神機能検査(Nishimura Dementia Scale)   
5.Mini-Mental State(MMS)   
6.Mental Status Questionnaire(MSQ)   
7.Alzheimer's Disease Assessment Scaale(ADAS)

II.行動観察尺度(観察式)   
1.柄澤式「老人知能の臨床的判定基準」   
2.Functional Assessment Staging(FAST)   
3.Clinical Dementia Rating(CDR)   
4.GBSスケール   
5.N式老年者用精神状態尺度(NMスケール)

III.ADL(日常生活動作能力)評価尺度   
1.N式老年者用日常生活動作能力評価尺度(N-ADL)   
2.Instrumental Activities of Daily Living Scale(IADL)   
3.Physical Self-Maintenance Scale(PSMS)

付録:主な採点用紙   
(1)改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)   
(2)長谷川式簡易知能評価スケール(HDS)   
(3)国立精研式痴呆スクリーニング・テスト   
(4)N式精神機能検査(Nisimura Dementia Scale)   
(5)Mini-Mental State(MMS)   
(6)Mental Status Questionnaire(MSQ)   
(7)Alzheimer's Disease Assessment Scale(ADAS)   
(8)柄澤式「老人知能の臨床的判定基準」   
(9)痴呆症状評価尺度(GBS尺度)  
(10)NMスケール・ N-ADL

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:永橋 徳馬
UP: 20101228 REV:
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