『脳死・尊厳死・人権』
加賀 乙彦 19911125 潮出版社,342p.
■加賀 乙彦 19911125 『脳死・尊厳死・人権』,潮出版社,342p.
ISBN-10: 4267012733 ISBN-13: 978-4267012730 1600 [amazon] ※ b d01 t02
■内容(「BOOK」データベースより)
臓器移植、末期医療、病院における患者の人権そしてマスコミの人権意識。
■目次
T 脳死と臓器移植 / 脳死は人の死 / 先端医療と文学 / 脳死と心臓移植と日本 / 尊厳死について
現代と尊厳死 / 生体肝移植報道への疑問 / 先端医療と小説 / 脳死と臓器移植をめぐる状況
『生きている心臓』の押絵 / 心の傷みにこそ真実
未解決の問題まだ山積――脳死臨調中間意見
具体的な審議内容公開を――脳死臨調中間意見
U 死刑制度と人権 / 「死刑囚」の「濃密な時間」が教えるもの / 代用監獄と人権無視
人権後進国日本の姿 / 私の死刑廃止論 / 長編小説の復権 / 外国での事件と報道姿勢
事件報道と人権への配慮 / 社説も率直な反省を / チグハグな難民報道 / 浦島太郎の気分
マスコミ・言論はファシズムに抗せるか
V 長編小説の復権 / 往復書簡文化の現在――中野孝次vs加賀乙彦
精神の異常と文学――夏目漱石をめぐって / フロベールの文章と小説
日常性に潜む過去の翳り――高橋昌男『夏至』
昭和十九年、権力者の右往左往――吉松安弘『東條英機 暗殺の夏』
流浪と帰郷の主題――大庭みな子『舞へ舞へ舞へ蝸牛』 / 繁栄の陰画――横川和夫編『荒廃のカルテ』
フォークナーと19世紀と聖性 / 原作曲げた?澁澤版サド全集/思い出の一冊『即興詩人』
さわやかな果しなき対話――埴谷雄高・小川国夫『隠された無限』
青春の一冊――トルストイ『戦争と平和』 / 文芸雑誌のまとめ読み
韓国兵の醒めた目――黄皙暎『武器の影』 / 私の戦後を導いてくれた――北森嘉蔵『神の痛みの神学』
室生犀星と私 / 女性の肉体に潜む魔 / 沈黙の力と饒舌の無力――『チェド』
老いの老いを描く――『八月の鯨』 / フランス的な、あまりにもフランス的な――『主婦マリーがしたこと』
私の『どん底』 / 昭和二十年という不思議な年――『桃花春』 / 第九の魔性 / マーラーと夏休み
マーラーの音楽と神経症 / 私とフランス語 / 野間宏さんの思い出 / 篠田一士氏を悼む
藤一也と「犀」の時代 / 土井健治君の思い出 / 『湿原』の取材旅行 / 野田弘志さんと"ほんもの"
W 東京駅 / 消え去った東京 / サルトルの墓の前で / 十八年目の姫路 / 私のアイス・スケート
姿勢の悪い日本人 / 新緑の高原にて / 花と個性 / 永遠の都 / ソウル88
ソウル大会における日本ペンの立場 / モデル探しは困るのです