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『日本のホスピスと終末期医療』

アルフォンス・デーケン・ 飯塚 眞之 編 19911120 春秋社,347p.


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デーケン,アルフォンス・飯塚 眞之 編 19911120 『日本のホスピスと終末期医療』,春秋社,347p. ISBN-10: 4393363264 ISBN-13: 978-4393363263 1890 [amazon][kinokuniya] ※ d01.t02.

■内容(「BOOK」データベースより)
今もり上がるホスピスへの期待にどう応えるか。日本と海外での「終末期医療」をさぐる。ケアする者・される者・共に学ぶ今ホットな感銘の一書。

■内容(「MARC」データベースより)
「生と死を考える会」のセミナー報告を中心にまとめた書。第1部で日本のホスピスを、第2部で外国のホスピスから学ぶことを、第3部でホスピス・ケアを受けた患者と家族からの報告をとりあげ、「終末期医療」の本質を探る。

■目次
第一部 日本でホスピスを考える
第二部 海外のホスピスに学ぶ
第三部 ホスピス・ケアを受けた患者と家族からの報告

■引用

◆デーケン,アルフォンス 19911120 「ホスピスの思想と歴史」
 デーケン・ 飯塚編[1991:5-20]
 「ホスピスに入る患者は、人間としての生命の質を重視して、自分なりの死を全うする生き方を選んだ人たちだといえよう。冷たい機器に囲まれた肉体だけの延命は望んでいない。多くのホスピスでは、こうした患者の希望に沿って、生命の質を最後までより高めるために、さまざまな全人的アプローチを試みている。その具体的方法としては、音楽療法、芸術療法、読書療法などが挙げられる。」(デーケン[1991:16])

◆山崎 章郎 19911120 「一般病院におけるホスピス・ケアの可能性と限界」
 デーケン・ 飯塚編[1991:49-80]
 「患者の延命治療を考える時には、患者が自分の病状を知らなければ、つまり告知することができなければ、医療の義務と責任としてその命を少しでも延ばすことを考えるわけですけれども、もし患者が自分の病状を知った上でいろんなことを望むならば、たとえその命に少々の危険があったとしても、それを応援することのほうが意味があるんじゃないかということです。」(山崎[1991:58])
 「延命治療を考える場合、一パーセントの可能性があれば、いろいろ治療していこうというのがいまの医療者の考えだと思いますが、患者にも、九十九パーセントの可能性がないとわかった時に――彼女の場合は一〇〇パーセント可能性がなかったわけですが――自分でどうするかという判断の指針を与えてあげなければおかしいのではないかと思うわけです。」(山崎[1991:59])

■言及

◆立岩 真也 2008 『…』,筑摩書房 文献表


UP:20071117 REV:20080401
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