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『最新神経難病』

宇尾野 公義 編 199102 金原出版,527p.

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last update: 20180630

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■宇尾野 公義 編 199102 『最新神経難病』,金原出版,527p. ISBN-10: 4307100700 ISBN-13: 978-4307100700 [amazon][kinokuniya] ※ n02.

■目次

 「序
 国および自治体が本格的に難病対策を開始したのは昭和47年であり,今年で18年目に入ったことになる。
 初年度は当時最も関心の高かったスモン,ぺーチェット病,重症筋無力症,全身性エリテマトーデス,多発性硬化症,再生不良性貧血,サルコイドーシス,難治性肝炎の8疾患が厚生省特定疾患に指定され,直ちに調査研究を開始し,爾来,逐年指定難病は増加し,横断テーマ研究も増え,これに自治体単独指定疾患も加わり,大規模な研究体制がとられてきた。一方,国の治療研究(医療費公費負担)対象は平成2年度で31疾患にのぼり,これに自治体独自の指定難病が追加され今日に及んでいる。さて,本邦における専門領域を網羅した系統的調査研究は,既に世界に冠たる実績を挙げており,疾患によっては病因の解明極めて顕著のものがあり,治療面でも著しい進歩を示すに至っている。そこで必然的に難病患者の予後は著しく改善され,従って長期慢性化・高齢化はいよいよ進み,ケアにおける人的・物的ニーズもますます高まり,医療・福祉体制の大きな変革を迫られている。
 とくに変性性神経疾患,免疫性神経疾患研究の進歩はめざましく,パーキンソン病,アルツハイマー病,重症筋無力症,脱髄性疾患,エイズ,ハムなどの分子生物学,病理学,生化学,免疫学,放射線医学,さらには治療面での進歩は正に目を見張るものがある。しかるに一方では,筋萎縮性側索硬化症,脊髄小脳変性症,進行性筋ジストロフイーなどの如く,古い研究の歴史を有しながら未だ曙光を見出し得ぬ領域もある。
 編者は昭和54年「神経難病」を上梓したが,以来11年を経過し,この間,医学・医療の進歩,疾病構造の変化,経過・予後の変化,社会情勢・資源の変革などにより,神経難病の理解と位置づけ,とくに病態の解明・治療の進歩に伴う改変など大きな変遷をみるに至った。
 そこで本書では、まず総論で難病研究の経緯と進展,医療・福祉,ケアシステムの現況と今後の展望を中心に述ぺ,各論には初版以後,新たに指定された神経難病およぴ関連神経疾患を追加したほか,現在,国の指定はないが難病と同格で,しかも自治体によっては医療費公費負担の対象とされている疾患をも収載して利用者の便宜をはかった。その意味では「最新の神経難病」を広義に取り扱っているといえる。
 記述にあたっては原則として漸新にして簡潔平易,図表を多く,出来るだけ生の症△001 例を例示するよう分担者にもお願いした。また診断基準・治療指針・看護・生活指導面も取り入れた実用書とした。
 本書が,専門家実地医家,看護部門,リハピリテーション部門の参考書として,また教育機関にも幅広く活用されることを期待するものでである。
 平成3年1月   宇尾野公義」


UP:20180627 REV: 20180630
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