HOME > BOOK >

『美の陰謀――女たちの見えない敵』

Wolf, Naomi 1991 The Beauty Myth,John Brockman Associates Inc, New York.
=19940408 曽田 和子 訳 TBSブリタニカ,366p.

last update:20110629

このHP経由で購入すると寄付されます

■Wolf, Naomi 1991 The Beauty Myth,John Brockman Associates Inc, New York.=19940408 曽田 和子 訳 『美の陰謀――女たちの見えない敵』,TBSブリタニカ,366p. ISBN-10:4484941031 ISBN-13:978-4484941035 \2039 [amazon][kinokuniya] f03 ws

■内容(「BOOK」データベースより)


全米で大ベストセラー、ナオミ・ウルフの「女性論」。男性優位の社会に対する怒りのダイナマイト。「女たちの現在」を描く。
内容(「MARC」データベースより)
60年代から70年代にアメリカ女性の法的地位は大きく向上した。さまざまな自由と権利を勝ち取った女たちが、しかし、思ったほどの解放感を持てないのはなぜか。女たちを苦しめる「美の神話」を解明する。


■目次



序章 美の神話とは何か 9
 巻き返しのただなかで/デマゴーグとしての神話/今、必要なのは新たな視点
第1章 仕事 27
 「美しい」ことの政治性/報われない女性「労働者」/PBQ―職業資格としての美しさ/女はみんなバニーになった/クリスティン・クラフトの教訓/法律は誰の味方なのか?/セクシャルハラスメント―その非はどちらにあるのか?/なぶりものにされる性の自尊心/務めとしての美容手術/女性に正義は適用されない
第2章 文化 83
 寄る辺ない女性/ヒロイン像のステレオタイプ/女性誌は二つの顔を持っている/メディアいわく「女たちの不快な反乱」/大衆感覚を体現するただ一つの媒体/分断と連帯の心理学/君臨する広告クライアント/検閲の実態
第3章 セックス 125
 刷り込みモデルの様変わり/レイプ夢想に冒されて/隠される男の性、さらされる女の性/貧困に向かう性のイメージ/仕組まれた男女の敵対関係/「美しい」ポルノグラフィーの罠/パートナーをまず「人間」として見る女の目線/だから女はセクシャリティを抑え込む/ポルノグラフィー世代の危うい性/ただきみゆえにきみを愛す/男の立場で考える/セクシャリティの沃野へ
第4章 拒食 201
 痩せていく若者/仮面をかぶった強迫観念/存亡の鍵を握る視座/ダイエットは身も心も蝕んでいる/肉体に起きることは精神にも起きる/本当にダイエットは病気なのか?/女たちの原風景/私たちは主張しなければならない/巻き返しに押し流される後継世代/沈黙を「聖化」する通過儀礼/浸透する安全装置/それは現状認識のあまりに悲しい姿
第5章 暴力 265
 苦痛を背負い込んだ女の性/歩行可能な負傷者/健康な体にメスを入れる/時代は「美容整形」/女の性を疎外化する理想像/コマーシャリズムのメカニズム/封じ込まれた問題―医の倫理/「固く」しこる胸の錯覚/痛みの感覚は、今、眠りについている/可能性が責務に転じるとき/「美しく」なるための修辞/何が女を「美容整形」に走らせるのか?/クランプ、ステープリング、脂肪吸引/優生学に魂を売り渡す/改造人間へと続く果てしない道
第6章 美の神話を超えて 327
 今こそ、第三の波を/後ろ指を指される姿形/乱発される常套句/私たちがなすべきこと/ただ一つの拠り所は女としての連帯/切り離された世代/比較する目線を捨てる/対立をやめて、いったい何が見えてくるのか?/誰が勝利を手にするのか?/私たちは何を見るつもりなのか?
訳者あとがき 363


■著訳者紹介(「奥付」より)


著者紹介
ナオミ・ウルフ(Naomi Wolf) 
アメリカの有名なフェミニスト。1962年生まれ。イェール大学卒業、オックスフォード大学のニュー・カレッジで博士号を取得。以後、英米の諸紙誌にエッセイや詩や書評を発表。1991年刊行の『美の陰謀』THE BEAUTY MYTHでデビュー。これが全米で大センセーションを巻き起こし、一躍彼女はベストセラー作家となる。今では全米各地のキャンパスの人気者で、講演依頼も殺到している。

訳者紹介
曽田和子(そだ かずこ)  
1942年神戸に生まれる。65年東京外国語大学英米科卒。91年南山大学大学院文学研究科英文学修士課程終了。現在、中部大学ほか非常勤講師。主な訳書に、W・アームストロング作『ほえろサウンダー』(学習研究社)、W・フィンレイ作『危険なかくれが』(学習研究社)、L・ノーマン作『まぼろしの丘」(篠崎書林)、L・ノーマン作『海がよぶ』(篠崎書林)、S・ストライカー著『さわってごらん』(フォー・ユー)など。


■引用


■書評・紹介


■言及



*作成:植村 要
UP: 20110629 REV:
身体  ◇  ◇フェミニズム (feminism)/家族/性…  ◇女性学(women's studies)  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)