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『FINAL EXIT――安楽死の方法』

Humphry, Derek 1991 Final Exit=19920229 田口 俊樹訳,徳間書店,262p.


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■Humphry, Derek 1991 Final Exit=19920229 田口 俊樹訳,『FINAL EXIT――安楽死の方法』,徳間書店,262p. ISBN-10: 4193547922 ISBN-13: 978-4193547924 [amazon][kinokuniya] ※ et.et-usaha.
 (19920620:第3刷,200102に確認:品切)

■目次・引用・等

http://ja.wikipedia.org/wiki/Final_Exit

帯の文章
「全米ベストセラー
 ただ「生き永らえること」を求め続けることが、我々にとって真の幸福と言えるのか――。本書はまさに人間最後の「至福」のありかを探る問題作である。●渡辺淳一(作家)」

第1部 自分でできる安楽死
 第1章 最も困難な決断
 第2章 適切な医者を探す
 第3章 法律に気をつける
 第4章 ホスピスという選択
 第5章 シアン化物の謎
 第6章 ハリウッド・スタイル(?)の死
 第7章 おぞましい死に方
 第8章 四肢麻痺患者のジレンマ
 第9章 自発的餓死
 第10章 死ぬ意志と”奇跡の治療”
 第11章 薬の保管法
 第12章 誰に知らせるのか?
 第13章 保険
 第14章 検視解剖はあるのか?
 第15章 個人的な問題?
 第16章 末期患者のための支援グループ
ヘムロック協会のグループの集会
「…あるメンバーは次のように語っている。「死という問題を真剣に考え、自分の考えをみんなのまえで正直に言うことで、ひとりひとりが精神的に高められるんですよ」すでに死の床にある人も、そのような話し合いによって、残された生をふたたび自らの支配下に置くことの喜び安堵を覚えるのである。」(p.120)
 第17章 遺書について
 第18章 ”魔法の薬”をどうやって手に入れるか
 第19章 ビニール袋による自己管理
 第20章 一緒に逝く?
ジョゼフ・フレッチャーについての言及(p.143)
 第21章 いつ死ぬか?
 第22章 最後の行為
 第23章 チェック・リスト
 第24章 末期疾患からの自己救出に適した薬物及び用量
第2部 医師及び看護婦のかかわる安楽死
 第1章 正当な安楽死
 第2章 ある医師の自殺マシン
19900604 ケヴォーキアン 54歳のアルツハイマー病の初期症状にある女性、ジャネット・アドキンズを死なせる。
(彼女は発病前からヘムロック協会の会員だった(p.103))
「アドキンズ夫人は末期患者と言えたのかどうか、彼女の判断はいささか早すぎたのではないか、といった問題についても多くの議論が戦わされた。そのなかには、死の数日まえに彼女が息子のひとりとテニスをしていることを指摘して、彼女を批判するものもあった。が、そのような批判をする人は、彼女がそのときすでに、テニスのスコアをカウントできなくなっていたという事実を忘れている。アドキンズ夫人が自殺を決意したのは、脳の機能がまちがいなく低下していくことがわかっていたからである。二年以内にはそれがさらにひどくなることがわかっていたからである。
 アルツハイマー病は末期疾患と言えるのかどうか? 言えない、という人もいる。一方、不治(p.200)の病であることに変わりなく、体力の弱まったところへほかの病気に襲われ、必ず死に至る以上、”末期疾患”としか言いようがないという人もいる。が、いずれにしろ、アルツハイマー病が人々に恐れられている一番の理由は、この病気にかかっても通常五年から十年は生きつづけ、その間、家族の者に大変な負担をかけることが、一般に知られているからである。アルツハイマー病は”心の死”及び”脳の部分的な死”という形態を取るのである。」(pp.200-201)
 第3章 医師による安楽死
 第4章 前線の看護婦たち
 第5章 適用法について

参考文献

尊厳死法(法制化に向けてのヘムロック協会の試案)

著者紹介
「デレック・ハンフリーは、一九三〇年、イギリスのバースで生まれ、……一九七八年、アメリカに移住。ガン患者だった最初の妻の死を介助した体験を『ジーンのやり方』に著し、世界的な評価を得る。それが契機となって自由意志による安楽死運動にかかわるようになる。彼はヘムロック協会の主要創設者である。(p.247)
 安楽死に関してはほかに、『眼覚めるまえに永眠(ねむ)らせて』と、二番目の妻、アン・ウィケットとの共著『死ぬ権利――安楽死の理解のために』の二冊の著作がある。一九九〇年、二番目の妻と離婚、現在はオレゴン州ユージンに住み、趣味はヨット。
  一九八〇年以来、ヘムロック協会の理事。一九八八年から一九九〇年まで、<死ぬ権利協会>世界連合の議長を務めた。」(pp.247-248)

ヘムロック協会について
 「自由意志に基づいて安楽死を選ぶ末期患者の権利を訴える運動の一環として、一九八〇年、ロスアンジェルスに創設されて以来、着実に発展を遂げ、十年後の現在、会員数、三万八千、支部数、七十。
 主要創設者のデレック・ハンフリーはイギリス人だが、全面的にアメリカ人の組織であり、カリフォルニア州及びオレゴン州の法に基づいて法人化され、国税庁から非営利団体の認可を受けている。ハンフリーを除くヘムロックの創設者は、アン・ウィケット、ジェラルド・A・ラルー、リチャード・S・スコット。」

「安楽死について――わが国の場合」 星野一正
「デレック・ハンフリー氏の著作『FINAL EXIT』の英文原著を拝読し、安楽死推進者ではない私でも、基本的にハンフリー氏の考え方に反発も反感も抱くことはなかった。それどころか、肉体的に精神的に苦痛にさいなまれながら死にきれずに葛藤している患者への温かい思いやりとコンパッション(compassion)に溢れた著者の人柄がにじみ出ている本書にむしろ共感さえ覚えたのであった」(p.251)

訳者あとがき
「すでに発行部数五十万部を越え、現在もまだ版を重ねているそうである」(p.259)

■書評・紹介・言及

◆立岩 真也・有馬 斉 2012/10/** 『生死の語り行い・1――尊厳死法案・抵抗・生命倫理学』,生活書院

◆Hendin, Herbert 1997 Seduced by Death: Doctors, Patients, and Assisted Suicide,Georges Borchardt, Inc.=20000330 大沼安史・小笠原信之訳,『操られる死――<安楽死>がもたらすもの』,時事通信社,323p. 2800
 pp.43-44


UP: REV:20120825, 20120921
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