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『仮象小史――古代からコンピューター時代まで』
Norbert Bolz: Eine kurze Geschihichite des Scheins, Willhelm Fink Verlag, München 1991
=19991025 山本尤訳,『仮象小史――古代からコンピューター時代まで』,法政大学出版局, 195p. \2410 ISBN-10: 4588006495 ISBN-13: 978-4588006494
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■Norbert Bolz: Eine kurze Geschihichite des Scheins, Willhelm Fink Verlag, München 1991
=19991025 山本尤訳,『仮象小史――古代からコンピューター時代まで』,法政大学出版局, 195p. \2410 ISBN-10: 4588006495 ISBN-13: 978-4588006494
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■目次
凡例
序言
第一章 仮象の排除とその帰還
1 仮象と存在の間の古代の戦い
2 脱形象化の企て
3 政治的=神学的シミュラークル
4 自然の幻想
第二章 真の世界の寓話化
1 レトリックの普遍化
2 仮象の併合
3 フェリックス・ファラックス
第三章 われわれの生の中の非現実的なもの
1 形象の洪水
2 シミュレーションの論理
3 デジタル美学
訳者あとがき
原注
■引用
新しい電子メディアとコンピューター・テクノロジーが日常世界に侵入して来て以来、われわれの現実概念は変わってきている。歴史的な経緯は、日常世界の現実概念がその対称概念――つまり仮象――の意味内容が変わるときはつねに疑わしいものになることを教えている。今日、シミュレーションの技術は現実的なものと想像上のものの間の伝統的な相違そのものを疑問視している。それゆえ以下の考察は、存在と仮象の関係を哲学的に新たに規定することを目指している。シミュレーションの論理への問いは、その際、古典的な問いを先鋭に刷新して、仮象は取るに足らないものなのか、それとも独自の在庫をもっているものなのかというものになる。しかしここで絶対必要な歴史的な分析はつねに新しいメディアとコンピューターの技術的現実による思考のアクチュアルな挑発に関連づけられていて、それが透視画でいう消点になる。
仮象を扱う哲学の分野は認識論と並んで美学である。ところが美学はとっくの昔から芸術の理論ではなくなっていて、今日ではメディア論(aisthesis)とデジタル画像作成<コンピューター・グラフィック>の技術に成り下がっている。この仮象の小史の考察では、存在と仮象の関係の哲学的な新規定が、言葉の古い意味で理解される美学の領域ではどのように処理されるのかが示される。これは新しい「指導的学問」としてのメディア美学の構想の輪郭を描こうとするものである。(pp.1-2)
*作成者:
篠木 涼
UP: 20080831
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身体×世界:関連書籍 1990'
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