HOME > BOOK

『猛医の時代――武見太郎の生涯』

三輪 和雄 19901030 文藝春秋,329p.


このHP経由で購入すると寄付されます

三輪 和雄 19901030 『猛医の時代――武見太郎の生涯』,文藝春秋,329p. ISBN-10: 4163447504 ISBN-13: 978-4163447506 [amazon][kinokuniya] ※
= 19951115 『猛医 武見太郎』,徳間書店,405p. ISBN-10: 4198904286 ISBN-13: 978-4198904289 \632 [amazon][kinokuniya] ※ ms.h01

 →武見 太郎

■内容
(徳間書店版「BOOK」データベースより)
二十五年間日本医師会長を務めた武見太郎は、「喧嘩太郎」の異名の如く官僚や政治家と渡り合い勇名を馳せた。「国民がわからなくても結構」「日曜日に病気になる奴が悪い」などの発言から時代の悪役に仕立てあげられた武見だが、開業医として人と人との触れ合いを重視する「地域医療構想」の実現にその半生を捧げた。武見の人物像に迫り、現在の医療問題を衝く力作評伝。

■目次(文庫版)
大正三年夏――プロローグ
第一章 十四歳の悟り
 武見家の人々
 自由主義と日蓮宗
 十四歳の悟り
 知的好奇心のかたまり

第二章 特異な医学生
 反官学医学部
 生活調査と郷土愛
 医局講座制の異端児
 心電計独占

第四章 広がる武見人脈
 岩波茂雄との出会い
 三十三歳の転換
 水を得た魚
 銀座の開業医

第四章 激動の時代の下で
 結婚がもたらしたもの
 理研の客員として
 牧野伸顕への「長廊下」
 「内閣製造屋(キャビネット・メーカー)」
 二人の恩人の死

第五章 遅れてやって来た男
 「医師会は新しい天地だ」
 医療費の国家統制
 「医者が負けたのではない」
 地域医療と「長袖医者」
 会長選への布石

第六章 闘う日本医師会長
 三度目の正直
 大デモンストレーション
 名を捨てて実を取る
 開業医か大病院か
 泥仕合
 「おまえは何をしているんだ」
 つかの間の勝利
 「パパの避雷針」
 「病気になるやつが悪い」
 「喧嘩太郎」と田中角栄
 制限医療

第七章 覇者の驕り
 医師中心主義
 新設病院と武見人事
 波うつ医療行政
 「あら、泣いているよ」
 自身と落胆
 「国民がわからなくても結構」

第八章 翳り出した威光
 反武見派
 足許から潰えた理想
 医師優遇税制の攻防
 「生存の理法」
 世界医師会長に就任
 叙勲のあと
 反権力という名の権力

第九章 武見時代の落日
 文書合戦
 映し出された腫瘍の影
 衰えぬ意欲
 病床の日本医師会長
 最後の毒舌
 ルルドの水とお題目

初刊本のあとがき
文庫版のあとがき


UP:20080902 REV:20081126
三輪 和雄  ◇武見 太郎  ◇医療と社会  ◇医療史・医学史  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)