『狭山自白・「不自然さ」の解明』
山下 恒男 19900815 日本評論社,282p.
■山下 恒男 19900815 『狭山自白・「不自然さ」の解明』,日本評論社,282p. ISBN-10:ISBN-10: 4535578915 ISBN-13: 978-4535578913 \2400 [amazon]/[kinokuniya] ※ c0111 mp
■内容
■目次
第1章 狭山事件と自白
1.狭山事件とは?
2.自白から再現された事件
3.狭山裁判の経過
4.自白をめぐる争点
第2章 自白分析の方法と本書の課題
1.自白の真実性の基準
2.「不自然さ」の心理学的検討
3.この本の課題と方法
1 自白分析の課題
2 自白分析の方法
第3章 狭山自白調書の特徴
1.量的内容分析
2.質的内容分析
1 表現その他の分析
2 取締官が疑問を持った点
3.本件調書と別件調書の比較検討
1 別件調書について
2 真実味・独自性のある供述
3 「犯行時心理」を示している供述
4 人物についての言及
5 認知について
6 まとめ
第4章 全犯行過程の分析――犯行前
1.日常生活
2.犯行の動機
1 動機の変遷
2 なぜ脅迫状なのか?
3 誘拐計画は存在したのか?
3.犯行の事前準備
1 脅迫状の作成
2 誘拐の実行予定日をめぐって
第5章 全犯行過程の分析――5月1日
1.出合いから連行
1 犯行直前の行動
2 被害者との出会い
3 「四本杉」への連行
4 石川さんの土地勘
5 被害者像と被害者の反応
2.「四本杉」での凶行
1 殺害現場について
2 松の木に縛る
3 強姦と殺害の様態
3.殺害後の行動
1 芋穴への死体の運搬
2 ビニール風呂敷を奪った時期と意味
3 脅迫状の訂正
4 縄探し
5 逆さ吊り
6 犯行の順序と「空白時間」をめぐって
4.N家への往復
1 N家への経路
2 鞄・教科書・ゴム紐の処分
3 U・K証言
4 N家での行動
5 I養豚場でのスコップの窃取
6 死体の引き上げと埋没
7 スコップの投棄と帰宅
第6章 全犯行過程の分析――5月2日
1.昼間の行動
2.佐野屋脇で
1 佐野屋への出発
2 佐野屋脇での問答と逃走
第7章 全犯行過程の分析――犯行後
1.犯行後の生活
2.盗品等の処分
1 筆入れの焼却
2 時計の投棄
3 万年筆の問題
4 まとめ
第8章 自白の分析結果の総合的検討
1.自白の「不自然さ」について
1 犯行中の行動心理について
2 認知・記憶の問題と「意味の欠落」
3 「らしさ」について
4 一貫性について
2.その他の問題
1 取締官の問題
2 再現実験の結果から
3.結論
第9章 今後の裁判のために
1.狭山事件と心理学
2.「人間性同一論」について
3.蓋然性と仮設検定の方法について
4.「総合判断」について
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:岡田 清鷹