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『はじめての分析哲学』

大庭 健 19900829 産業図書,367p.


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■大庭 健 19900829 『はじめての分析哲学』,産業図書,367p. ISBN-10:478280055X ISBN-13: 978-4782800553 \2940 [amazon][kinokuniya] ※ p

■目次

序章

第1章 哲学の変貌と分析哲学
近代哲学の認識論敵的転回
二〇世紀科学と論理実証主義
論理実証主義の基本思想と、その自己修正

第2章 『経験論の二つのドグマ』―論理実証主義vsプラグマティズム
『テスト可能性』以後の論理実証主義
分析性の否定と<ホーリズム>
実在と惜定―『二つのドグマ』のプラグマティズムにおける反実在論
幕間にて

第3章 「科学の成功」・指示・真
<指示>の非決定性と理論の共約不可能性
科学の成功と、真・指示
結びに代えて 科学は如何なる意味で「成功」なのか

■引用

 本書は、掛け値なく「素人による・素人のための・分析哲学の入門書」である。いや、現代の分析哲学についての「入門書以前」のジャーナリスティックな見取り図である。(p@)

 論理実証主義者たちは、こういう状況の中で一体いかにして、”哲学とは科学の言語・論理の分で気のことである”という主張を展開してきたのでありましょうか。まさに、ここにおいて「論理」と「経験・実証」との繋がりが問題になってまいります。今でこそ「論理実証主義」という名が一般化していますが、彼らが登場した頃は、しばしば「論理的経験論」という呼び名も用いられておりました。(p59)

 論理実証主義者は、イギリス経験論とは異なって、「論理」を武器として<経験論>を組み立てなおし、それに基づいて<科学/疑似科学>の明確な線引きをしようと試みました。しかし、彼らが、そのように「論理」を武器としたのは、なにも理性論に加担したからではありません。そうではなく、十九世紀末から二〇世紀の初頭にかけては、論理学の革命が起こっていたから、なのであります。(p64)


*作成:櫻井 浩子
UP:20080901 REV:
哲学  ◇身体×世界:関連書籍 1990'  ◇BOOK
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