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『デンマ−クに学ぶ豊かな老後』

岡本 祐三 19900510 朝日新聞社,226p.


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■岡本 祐三 19900510 『デンマ−クに学ぶ豊かな老後』,朝日新聞社,226p. ISBN-10: 4022561408 ISBN-13: 978-4022561404 1550 [amazon] ※ a02 a06

■内容(「BOOK」データベースより)
ハンディ高齢者が快適に暮らすデンマーク型老後をリポート。デンマーク・米・日の老人福祉を国際比較。

■目次

第1章 長生きしたらお先真っ暗?
第2章 老後不安のないデンマーク
第3章 ホルベック市の日常的風景
第4章 医療と福祉は営利にしない
第5章 つまずいた「強いアメリカ」
第6章 新たな老後不安「寝たきり」
第7章 本当に「豊かな社会」とは
第8章 充分やれるデンマークなみケア

■言及

◆滝上 宗次郎 20010210 「(続)介護保険はなぜ失敗したか――21世紀の社会保障制度とは」,『週刊東洋経済』5677:78-81

 「なぜ厚生労働省は、市場規模の予測を極端に低く見積もるという過ちを犯したのか。それは、二つのアプローチの方法がともに間違っていたことと、二つの計算結果が偶然にも一致したからでもあろう。
 […]
 二つめのアプローチは、人口五〇〇万のデンマークでの総介護費用をそのまま一億二〇〇〇万の日本に置き換えるというものである。高根の花に見える北欧の福祉を日本でも実現できると説き明かし、デンマーク神話の端緒を開いた『デンマークに学ぶ豊かな老後』(岡本祐三著、90年、朝日新聞社)はこう語る。
−−訪問看護婦、ホームヘルパー、補助器具支給などの各種社会資源について、その項目だけみて、日本で「デンマークなみ」の老人ケアを実現しようとしたら、いわば「最低限度」の必要分として、「四兆円強かかるだろう」という結果になった。
 すなわち、四兆円強から施設介護の費用を除くと、在宅ケアは同じく年間約二兆円となる。そして「わずかな金額ではありませんか」と付け加えた。理想の福祉国がわずかな金額で維持できるはずはない、という矛盾にはまったく気づかなかったようである。筆者が前作で指摘したように、実際はデンマークのヘルパーは家事援助が主体であり、医療は不完全であるために高齢者が要介護である期間が相当に短いから、「わずかな金額」ですむのである。」


UP:20080103 REV:
岡本 祐三  ◇介助・介護  ◇老い  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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