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『開かれている病棟 おりおりの記』

石川 信義 19900520 星和書店,327p.

last update:20101230

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石川 信義 19900520 『開かれている病棟 おりおりの記』,星和書店,327p. ISBN-10: 4791101987 ISBN-13: 978-4791101986 [amazon][kinokuniya] ※ m

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内容(「BOOK」データベースより)
新聞や週刊誌各誌で紹介された全開放病棟三枚橋病院を設立してから今日に至る約20年。患者さんと過ごし、仲間のスタッフと共に治療に専念してきた20年。そのおりおりに感じたこと、講演したこと、など、本書は人間石川氏をまるごと読者に伝える感動の書である。

■目次


Jさんのこと
病棟一巡
どっちの側に立てばいいのだ?
三枚橋病院を考える
治療空間としての精神病院建築
精神病院の話―一般科看護婦のある研修会で
社会復帰活動―慢性長期在院者を地域へ
私は提案します―麦の家設立に向けて
イタリア断想 248-255
トロリー村にて
これからの精神医療―ある家族会の集まりで
頓首九拝
あとがき

■引用


 「昭和四十三年五月、私は、群馬県太田の地に、三枚橋病院を作った。
 私が精神病院でおかしいと信じてきたこと、よくないと思ってきたこと、それをここではやめる。精神病院はかくあるべきではないか、そう信じたものをここではやる。ここでは、とにかく、自分の思った通りの医療をやってみるのだ。そう心に決めた。
 やってみて、難しいと頭を抱えることもあった。もっとやるぞと勇み立つこともあった。喜んだり、苦しんだり、そうして、二十二年の年月がたった。
 以下のいくつかの文章は、その二十二年間のそのときどきの私の思いや願いが書きしるされている。
 文章がやたら気負っていたり、いやに力んでいたりして、今となっては気恥かしく、人目にさらすにはためらいがある。」(石川[1990:36])


UP:20101230 REV:
石川 信義  ◇精神障害・精神医療  ◇精神障害/精神医療…・文献  身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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