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『寝たきりゼロをめざして――寝たきり老人の現状分析並びに諸外国との比較に関する研究 第2版』

厚生省大臣官房老人保健福祉部老人保健課 19900331 中央法規出版,160p. ASIN: 4805806818 1100


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■厚生省大臣官房老人保健福祉部老人保健課 19900331 『寝たきりゼロをめざして――寝たきり老人の現状分析並びに諸外国との比較に関する研究 第2版』,中央法規出版,160p. ASIN: 4805806818 1100 [amazon][boople] ※, b fm/a01

目次

寝たきり老人の現状分析並びに諸外国との比較に関する研究 001-054

 昭和63年度厚生科学研究特別研究事業・寝たきり老人の現状分析並びに諸外国との比較に関する研究・研究報告書
 研究班長 竹中治(社会福祉・医療事業団)
  研究班員 大塚宣夫(青梅慶友病院)/木下康仁(日本老人福祉財団)/中田まゆみ(川崎市立井田病院)/七田恵子(東京老人総合研究所)/松田鈴夫(時事通信社)/山口明(国立精神・神経センター)/米本恭三(東京慈恵医科大学)
 寝たきり老人の概念
 寝たきり老人の現状と国際比較
 IV 寝たきり老人の原因疾患と発生過程
 V わが国で老人の寝たきり化を予防する方策
 老人保健施設ADL調査報告
 我が国で寝たきり老人をどこまで減少させうるか
 寝たきり予防のための国民運動の提言
 おわりに

老人保健法
保健事業の実施体制と概要
保健事業実施要領
『寝たきり老人ゼロ作戦』の展開(平成2年度予算案の概要)
保健事業の充実・強化策に関する意見(平成元年12月15日公衆衛生審議会)
高齢者保健福祉推進十か年戦略(平成11年度までの十か年の目標)

 IV 寝たきり老人の原因疾患と発生過程

 表−16 日本と欧米の文化的背景の違い
    日本/欧米
社会の人権観 まだ人権観は確立されていない/戦後のノーマライゼーション運動の結果人権観が確立された
自己意識 依存「お世話になります」/自立「自分のことは自分でする」
家庭での老人観 古希をあがめる/自立を援助する
長期ケアの理想的あり方 そっとしておく/できるだけ自立を助ける
住宅環境 畳生活「横にならせて下さい」 車椅子は入りにくい/椅子、ベッド生活「腰をかけさせて下さい」 ベッドは寝るところであり日常的に寝食分離している

 V わが国で老人の寝たきり化を予防する方策

 「寝たきり老人を作らないためには、自立に向けての「生活意欲」を各老人が持つこと、さらに、社会全体がそれを支援していくことがまず出発点である。具体的な予防の方策は、まず「寝たきり」に導く原因疾患の発生を予防すること、原因疾患が発生したらそれによる障害を予防すること、不幸にして障害が発生したら障害の悪化を予防するため、逆に積極的にあらゆる方策を用いて「動かす」ことが重要である。これらの諸方策は数多くあり、種々のレベルで複雑にからみ合っている。今回提言を明確なものにするため、あえて重複を恐れず、二つの別の立場から、つまり一つは老人個人に着目し、個人に必要とされる諸方策を、健常な老人から障害を起こすまでの時間的経過に対応して整理し、また、もう一つは実施・支援する側に着目し、例えば実施・支援する人や場に対応して整理し、さらに、この二つの方策を推し進めるための地域ケア体制の確立のため、国、自治体等が行うべき方策について以下にまとめた。」(p.23)


UP:20061213 REV:
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