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Immigrant America: A Portrait

Portes, Alejandro & Rumbaut, Ruben G. 1990 University of California Press.,323p.


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■Portes, Alejandro & Rumbaut, Ruben G. 1990 Immigrant America: A Portrait,University of California Press.,323p. ISBN-10:0520070380 ISBN-13:978-0520070387 [amazon][kinokuniya] w0111

■内容(Description)

Widely acclaimed for its superb portrayal of immigration and immigrant lives in the United States, this work, first published in 1990, has become a classic. This second edition has been thoroughly expanded and updated to reflect current demographic, economic, and political realities, and the vertiginous pace of historical change in the post-Cold-War era. The authors have written two new chapters, infused the entire text with new data, and added a vivid array of new illustrations. As immigration moves to the center of national debate, this new edition is indispensable for framing and informing issues that promise to be even more hotly and urgently contested. The United States of the late twentieth century is a new nation of immigrants. Not since the peak years of immigration before World War I have so many newcomers made their way to America: During the 1980s about six million immigrants and refugees were legally admitted, and a sizable but uncertain number of others entered without legal status. This definitive new book offers a broad portrait of the multicultural people who comprise the latest wave of immigrants to the United States. Overwhelmingly Asian and Latin American yet defying widespread stereotypes of immigrants, they come in luxurious jetliners and the trunks of cars, by boat and on foot. Manual laborers and polished professionals, entrepreneurs and exiles, these immigrants reflect in their motives and origins the forces that have reshaped American society in the second half of the century. Drawing on recent census data and other primary sources, Portes and Rumbaut revise our understanding of immigrant America in a sweeping and multifaceted analysis. They probe the dynamics of immigrant politics, examining questions of identity and loyalty among newcomers who are "in a society but not of it," and explore the psychological consequences of varying modes of migration and acculturation. They look at patterns of settlement in urban America, discuss the problems of English-language acquisition and bilingual education, and explain how immigrants incorporate themselves into the American economy. Portes and Rumbaut also dispel myths about that most oppressed and controversial immigrant group, the undocumented. Though much maligned in the popular imagination, these immigrants-often positively selected men and women seeking opportunities for advancement-contribute importantly to many sectors of the American economy. In this rich new study, which will appeal as much to the general reader as to the policy maker and social scientist, Portes and Rumbaut provide a fascinating and complex portrait of America circa 1990. It is a powerful and distinguished contribution to the literature in American and immigrant studies.
――This text refers to an out of print or unavailable edition of this title.

■内容(From the Back Cover)

"This book presents the experience of immigration as an economic, geographic, cultural, and psychological totality. The authors are superb researchers and clear writers; the result is that the reader senses this totality in all its complexity and its pain. Because of its intellectual breadth, Immigrant America is a portrait of American life itself, its pressures and difficulties, its mosaic of repressions, as well as its possibilities, as seen through the eyes of those struggling for a place in the society." (Richard Sennett, New York University)
――This text refers to an out of print or unavailable edition of this title.

■目次

1.Introduction: Who They are and Why They come
2. Moving: Patterns of Immigrants Settlement and Spatilal Mobility
3.Making It in America: Occupation and Economic Adaption
4.From Immigrants to Ethinics: Identity, Citizenship, and Poltical Paricipation
5.A Foreign World: Immigration, Mental Health, and Acculturation
6.Leraning the Ropes: Languages and Education
7.Growing Up American: The New Secound Generation
8.Conclusion: Immigration and Public policy

■引用


■要約

4.Growing Up America :The Second generation

「アメリカの歴史は移民の歴史である」(Oscar Handlin)というが、実際はアメリカにおいて重要な役割を担った子孫の歴史である。
 1965年の移民法改正以降30年、新しい移民の子が出現した。これは1940年代の欧州系移民を超え、人口増加に多大の寄与をなした。
 この新しい世代の適応過程(外国語を忘れ、アメリカ文化に囲まれ、社会の主流にふさわしい要求と地位をえる)を予想したがこれは部分的にしか当てはまらない。
 アジアやラテン米の子どもたちは、適応や経済的前進に疑念をもたらす障害に出会う。
 今日、多くの子どもは、アメリカの環境に同化しても脱落するかもしれないし、また親のコミュニティに落ち着くことは一層の脱落になるというパラドックスに直面している。このパラドックスは20世紀後半のアメリカ社会の複雑性に由来する。

〇新しい第二世代の概略
80年、90年の統計は親の出身国を省き、第二世代の数や性格の記述ができなかったので、人口統計学者が他のやり方を試みた。
JenesenとTitoseの調査:外国生まれの両親で18歳以下の子どもの家庭の調査。
移民の子どもは巨大都市に住む傾向があり、また家では英語以外の言語を話す傾向がある。
外国生まれの移民の子は、米国生まれより、貧困であり、収入が少ない。
第二世代の子どもに焦点をあてた調査:国ごとに親の学歴、両親家族利率、自尊心など異なる。これは特定移民集団がもたらす性質を反映している。

○親集団を離れること
 移民の適応の特徴に親子の役割の逆転がある。子が親の親になるのだ。これは過去にあったし、今日でも繰り返されている。この不調和は文化変容のプロセスにおいてありふれているが、決して普遍的というわけでもない。エスニックグループによって異なるのだ。
 文化変容は親子が新しい国の言語や様式を学ぶ適応プロセスの最初のステップである。
だが家族文化が保持される程度は様々だ。p.240
 親の権威は十分な資源が第二世代の文化変容を指導するためにあるところでは、保持される。その資源とは親の教育力とコミュニティの力である。コミュニティの力があるところでは、選択的な文化変容を可能にする。p.241

[文化変容のタイプ]
変容への世代調和的な抵抗:エスニックコミュニティに家族が埋没
世代調和的な変容:家族あげての統合追及と主流社会の受容
世代不調和な変容1:家族の絆の決裂と子どものエスニック・コミュニティの放棄
世代不調和な変容2:両親の権威の崩壊と親子逆転
選択的な調和:親の言語とエスニックコミュニティの資源の保持

*初期のヨーロッパ系とその第二世代は、世代不調和はよい適応プロセスの一部だと思われていた。

○不調和と選択的同化――4つの事例
選択的文化変容の例
・ニューオリオンズのベトナム人:貧しいがカトリック教会を中心に助けあい、子どもは高い学力とコミュニティのモラルを獲得する。
・北カルフォニアのシーク教徒:白人の敵意にさらされるが、子は高い進学率(女子は結婚が期待され低い)を達成し、親は過剰に白人の 習慣に染まらないように教育している。p.245
世代的不調和の例
・NYの西インド人:多くが片親家族で、両親がいる場合でも長いあいだ離れていることが多い。世代間の葛藤が親とは違うアメリカ人になりたいという欲望を子に生み出す。 だがアメリカ人になることとはこの場合、中流の主流化ではなくインナーシティティ化(目立つ服、歩行、話し方を取り入れること)することである。こうして、若者をパートタイム労働にかりたて、家族崩壊に導くのだ。
・中央カルフォニアのメキシコ人(略)
 過去、イタリア系アメリカ人のときには、世代不調和な文化変容は第二世代をアメリカの主流に導いた。今日では移民は単一文化ではなく、多様な人種的でエスニックな下位文化が共存する多元的な社会に参入するのである。ゆえにおもな問題は、移民の子どもの文化変容ではなく、彼らがどのアメリカの部分で文化変容するかである。
だからある場合には、アメリカ生まれの子どもが第一世代から離れることは、社会的受容や経済的な進展でなく、全く反対に方向に行くのである。p.247

○文化変容、同化と適応の文脈
 文化変容は適応の第一段階であり、最後の段階は同化(アシミレーション)と呼ばれる。今日では同化は子どもが育つ社会的文脈における相互作用の結果として多様なものとなる。第二世代は家族やコミュニティだけでなく、外部にも影響される。外部要因とは肌の色、地理的な場所、労働市場である。
地理的な場所:移民は巨大都市に多く住むが、これが下層階級との接触をもたらす。
今やアメリカの都市中央部は移民と社会階層を上がれなかった以前の移民の孫が集住する場所である。そしてこれが彼らが差別されるもとになり、移民の中流への敵意となる。
 子どもたちは下層の下位文化で育ち、中流への敵意をまなぶ。ここでは学力をつけることは「白人になる」ことであり、こうして子どもたちは「学ばないことを学ぶ」のである。p.249
 労働市場:移民は労働集約的な製造業だけでなく、サービス業の中心を形成するが、これはほとんど上方への移動機会のないニッチである。急激な脱工業化によって、労働市場は世代をヘルにつれ移動できるピラミッドのようなものではなくなくっている。かわりにそれは下では、最低賃金労働であり、上では進んだ訓練が要求される。だが移民の子に階層移動機会を与えていた中層の仕事は少なくなっているのだ。だから移民の子は、以前には3,4世代後に達成した大学進学を一世代で得なければならない。さもなければ、子どもは親と同じ下層階級の罠にはまる。


○多様な同化――5つの例
マイアミのハイチ人<選択的文化変容と世代不調和な文化変容の間>:片道切符の10万人移民。彼らは、ナショナル・プライドと学力を後押しする強力なコミュニティがある。だが、第二世代はゲットーの学校に通うので、他のマイノリティに白人に従順だと思われ、フレンチ・クレオールなまりをからかわれる。こうして第二世代はアメリカ黒人の価値観と親のアメリカで成功してほしいという思いに引き裂かれる。ほとんどのハイチ人の子は、ゲットーのアメリカ黒人の価値観に同化し、ハイチ人のコミュニティは消えていく。p.254
 マイアミのキューバ人<選択的文化変容>:最も所得の高い集団であり、バイリンガル学校をもっている。こうして外部からの差別やインナーシティの影響を防ぎ、親の権威をたもつ。
南フロリダの西インド人<調和的な文化変容>:彼らはよく教育された英語を話す黒人だが、はっきりとしたコミュニティを形成するほどではない。親子はアメリカの規範を学ぶが、将来の展望は、彼らが差別を、教育や経済力で克服しうるかにかかっている。
カルフォニアのメキシコ人<文化変容への世代調和的な抵抗と世代不調和な文化変容の間>:長年にわたる国境を出たり入ったりする流動性は、メキシコ人に落ち着きのない、一時的な性格を与える。底辺労働と差別は彼らをインナーシティに追いやり、
従属の敵対的な反動が下位文化で表現される。これがメキシコ人の若者を下方の同化の危険にさらす。p.256
南カルフォニアのベトナム人<選択的文化変容>:資源や差別があるが、家族やコミュニティの資源が強力なので、第二世代の上方移動(専門職、経営)が予想される。

○達成とアイデンティティ――調査による証拠
コミュニティの歴史、文脈、ある文化変容の道にそって若者を操る能力は、学業、同化結果に重要な役割を果たす。

○結論
 最後にハイチや西インドの十代がどのようにアメリカの人種差別に気づくか見る。「人種」は黒人の若者にとってふたつの意味がある。インナーシティーの文化変容にとって、人種は永続的な従属とミドルクラスに対する敵対的な態度の正当化である。
 人種の二つの意味は、文化変容がヨーロッパ移民の経験といかに変わったかを示すものである。今日ではヨーロッパ移民と同じ過程はあるグループには見られるが、別のグループには見られない。アメリカで育つことは過去の失敗と達成によって複雑な世界にとらえられることである。

■表

文化変容のタイプ 社会的文脈1
 差別:多
 家族・コミュニティ資源:多
社会的文脈2
 差別:少
 家族・コミュニティ資源:多
分化した同化結果
文化変容への世代調和的な抵抗 下方へ:故国への帰国あり
文化変容への世代調和的な抵抗 停滞:エスニックな下位文化への固定化
世代調和的な文化変容 下方へ:アメリカの主流への拒否、反動的なエスニシティ
世代調和的な文化変容 上方へ:主流に統合と親文化のゆるやかな放棄
世代不調和な文化変容 下方へ:都市のアンダークラスでの社会化、主流への敵対的スタンス
世代不調和な文化変容 不確実性:個人の性質と資源による
選択的な文化変容 上方へ:白人職業へのゆっくりとした移動
選択的な文化変容 上方へ:専門職と管理職への急速な移動

■書評・紹介

■言及



*作成:能勢 桂介
UP:20090203 REV:20091218
外国人労働者/移民  ◇身体×世界:関連書籍 1990'  ◇BOOK
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