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BOOK
『助産婦の戦後』
大林 道子 19890420 『助産婦の戦後』,勁草書房,330+5p.
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大林 道子
19890420 『助産婦の戦後』,勁草書房,医療・福祉シリーズ30,330+5p. ISBN: 4326798637 2580→3570
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※/三鷹498
内容(「BOOK」データベースより)
戦後のお産のあり方は変わり、出産介助の主役だった助産婦が見えなくなった。いま助産婦によるお産が世界的に見直されてきている中で、日本の戦後の助産婦の変遷を問う。
「女に独占的であった助産が男の産科医に短期間にとって代わられた経過を見、何故そうなったのかを探ってみたいと、このテーマにとりくんだのである。」(p.4)
第1章 はじめに
第2章 日本産婆看護婦保健婦協会設立
第3章 保健婦助産婦看護婦法
第4章 保助看法の影響
第5章 占領期の助産婦の諸状況
第6章 瀬木三雄と母子衛生
第7章 日本助産婦会解散(一九四八年)までの推移
第8章 GHQナースたちの助産婦観とその背景
第9章 受胎調節
第10章 助産婦会の看護協会からの独立
第11章 助産婦の新たな状況と助産婦像の変化
第12章 助産の戦後を顧りみて
■紹介・言及
◆立岩 真也 2020/08/25
「優生思想?・3――新書・2のための連載・03」
,『eS』026
◆立岩 真也 2018/12/20
『病者障害者の戦後――生政治史点描』
,青土社,512p. ISBN-10: 4791771206 ISBN-13: 978-4791771202
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「なぜ近い過去を辿る必要があると考えるのか。この間に考えるべきことが提出され、いくつかの道筋が示されたと思うからだ。出来事としても様々なことが起こった。いくつもの対立点が現われ、今に継がれる批判がなされ、その答の試みが途上のままになっている問いが示された。その後を考えるためにそこに何があったかを知っておく必要がある。 加えれば、医療社会学も医療人類学もその数十年前の変動と別に現われたのではなく、そこから生じた。最初から規範的な議論をその仕事の中心とする医療倫理学・生命倫理学に限らない。医療と社会に関わる学自体が近代医学・医療批判と関係をもちながら、その中で始まった。だからこの時期以降の動きを検討することは、それらの学が言ったことを再考してみることでもあり、なんだか停滞感がないでもないそれらがこれから何をするかを考える上でも必要だ。 そして、今はよい時期であるかもしれず、しかしその最後の時期かもしれず、また今を逃すと得られるものがもう得られないかもしれない。これは単純なことであって、人の命は有限であって、今なら話をうかがえる人であっても、あと何十年か経ったらそれはわからない。例えば一九六〇年代を知っている人たちは一九二〇年代一九三〇年代の生まれの人が多いが、その世代の人たちが亡くなっていっている。 そんなことがあるから急いだほうがよいと書いたのは二〇〇三年のことだ。それから後も、多くの人たちが亡くなっている。直接に話をうかがおうとすれば、既にその時が終わってしまっている場合もある。これまで幾度か紹介し、賞賛してきた本に大林道子の『助産婦の戦後』(大林[1989]、cf.[200108])があるのだが、この本も出版されてからもう三〇年になる。著者は、戦争直後の様々を知る助産婦――当時八〇歳台・九〇歳台といった方々もおられた――に話を聞いてまわって、この本を書いたのだが、もう今はそうした仕事はまったくできなくなっている。これからも多くのことがそんなことになってい△021 くだろう。できることはしておいた方がよい☆01。」([2018/12/20:21-22])
◆立岩 真也 20140825
『自閉症連続体の時代』
,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+
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◆立岩 真也 2001/08/25
「『助産婦の戦後』とその後――大林道子の本」
(医療と社会ブックガイド・8),『看護教育』2000-8(医学書院)
UP:20080601 REV:20081128, 20140824, 20200813, 31
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大林 道子
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助産/助産婦
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身体×世界:関連書籍 1980'
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