『堤 清二=辻井 喬対談集』
石原 慎太郎・安藤 忠雄・糸井 重里・吉本 隆明・楠田 恵理子・中村 雄二郎・新井 満・大岡 信・浅田 彰 19881220 トレヴィル,242p.
■石原 慎太郎・安藤 忠雄・糸井 重里・吉本 隆明・楠田 恵理子・中村 雄二郎・新井 満・大岡 信・浅田 彰 19881220 『堤 清二=辻井 喬対談集』,トレヴィル,242p. ISBN-10:4845703831 ISBN-13:9784845703838 \1200 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
今や国際的規模において、斬新で意欲的なビジネス・マネジメントを展開する企業家にして詩人、作家である堤清二=辻井喬が、文学、政治、哲学、建築など、多岐にわたる各分野の第一人者と未来社会を点検する、現代人必読の最新対談集。
■目次
二つの現実―石原慎太郎
情報管理社会の感性
現代、この面白い時代
文芸復興の兆し
政界、企業の発想の引き金
小説は第二芸術か
格世界の言語乖離
個人的現実と社会的現実の相剋
三島由紀夫と政治の世界
普遍的人間を捉える
文化としての商業建築―安藤忠雄
変わる商業建築
都市を刺激する商業建築
記憶にのこる商業建築
近代合理主義との格闘
これからの商業建築
広告は悩んでる―糸井重里/吉本隆明
サブカルチャーの時代は、もう、終わってしまったのか
従来の手法を無視しただけではもうウケない
「元気」は営業の時代のキーワード
新型広告の潮流をどう読むか
「イメージのメタファー」という技法が新しい
「ジェット・コースター&スプラッタ・ムービー時代」の到来
広告批評かにほめられる広告は打たない
「どういいっていいのかわからない体験」の実験
いま、なぜ広告が悩んでいるのか
湯気さえあれば幸せになれる
広告は、企業の悩みに応えたい
サブカルチャーの時代の終わりが始まっている―井尻千男
アダルトカルチャーの必要性
サブカルチャーの時代は終わった
日本は成り上がりである
成熟社会に適応できないサラリーマン
感性とともに豊になるべき個人
合理主義の時代は終わった
「時間」について―楠田枝里子
ベネチア仮面祭のおもしろさ
断片的な時間が押し寄せてくる二本
一つの時間に堤清二と辻井喬の二人が同時に存在すること
「高速で運動すれば時間はゆっくり流れる」
体内時計のままに動けない人は芸術作品など絶対書けない
この道一筋という価値観の弊害
脱中心化の時代の創造行為―中村雄二郎
フィジックスからメタフィジックスへ
マルクス主義と戦前社会
現代芸術と小劇場演劇
教養主義から行為的価値へ
囚われていたものからの脱皮
日本語における棲み分け
近代化のエネルギーと枠
汎リズム主義
『サラダ記念日』が壊したもの
自分の法則に従ってつくる
構造主義者と地のくみかえ
足し算の時代引き算の思想―新井満
広告の世界と文学の世界
空虚をエナジーで満たす
足し算の文学と引き算の文学
オキーフと『月山』と空虚と
引き算を始めたアメリカ
「一生懸命何もしない」ために
企業は時代情報の「発信基地」―大岡信
文化に対する企業の姿勢が変わってきている
万博というのは企業と芸術家が結びついた一つのタイプを示している
「企業文化論」がでてきたのは市民社会の終着点にきていること
ニューメディアというのは怖い
ゴージャスな闘争のために―浅田彰
ポストモダンの再検討
情報テクノロジー
人工知能とテクノ・カルチャー
真の差異を求めて
日本におけるインターフェイスの欠落
ゴージャスな闘争を求めて
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:本岡 大和