『スウェーデンの医療を考える』
水野 肇 19881010 白馬出版,214p.
■水野 肇 19881010 『スウェーデンの医療を考える』,白馬出版,214p. ISBN-10: 4826601875 ISBN-13: 978-4826601870 \1365 [amazon]/[kinokuniya] ※ ms 4swe
■内容
(「BOOK」データベースより)
大胆な発想と実行力で福祉国家を築いたスウェーデンに、これからの日本の青写真を見つけた…。医療ジャーナリズムの最前線で活躍する著者の、明日の日本のためのスウェーデンレポート。
■目次
まえがき
スウェーデンとはどんな国か
地上の楽園は大きな誤り/権利と義務の長い歴史/オンブズマン制度の中で/日本の三倍もの税金
スウェーデンの問題点を衝く
これから何をすればいいのか/怠け者つくりと核分裂家族/人間性を欠いた医療制度/問題視される傷病手当金/総合福祉センターの中身/ふえる十代のアル中患者
ウプサラ大学医学部
社会医学のカリキュラム
診療の中核としての自覚/社会と医学が密着した医療
病院中心主義時代の代表的病院
地域の医療を統括する/著しいコンピューターの導入/国民総背番号制にも議論が
ラーカルヒュセット・ヴァーリングスピー
医師の名店街=グループ・プラクティス
病院中心主義への批判/医師と患者の人間関係を取り戻す/プライマリー・ケア重視の動き
スウェーデンのアルコール対策
アル中の専門病院=マリア・ポリクリニカ/新たな脅威―麻薬/十代のアル中増加が問題/飲めなくする施策
スウェーデンの病院医療に学ぶ
スウェーデン医療の変遷/プライマリー・ケア・センター/入院医療から外来医療へ/増加する老人への対応/モターラの長期療用病院の実験を見る/在宅両の具体的ケース/老人痴呆の家(デンメンツ・ハウス)/老人医療の中心はリハビリ
スウェーデンの脳死法
議論は白熱した/医学以外の問題/技術への反発
日本はスウェーデンに何を学ぶべきか
世界最長寿国の不安/長期計画でないとできないこと/平等であるという原則/生に対する割り切り方/「縄張り意識」の弊害/お金をかけるべきところ/医者を増やすだけでなく
クローズアップされる家庭医
家庭医離れの傾向/家庭医と病院の役割分担/患者のことを熟知している/家庭医としての条件/家庭医という名の専門医
国民は医療に何を望んでいるか
正確さプラス人間味/病院は「病気発見器」か?医学は科学になったか?/患者と対話する難しさ
対談
スウェーデンの福祉・医療に学ぶこと
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:岡田 清鷹