『老後づくりネットワーク――北陸からのメッセージ』
梶井 幸代・小川 政亮・井上 英夫 編 19881010 労働旬報社,230p.
■梶井 幸代・小川 政亮・井上 英夫 編 19881010 『老後づくりネットワーク――北陸からのメッセージ』(医療ブックス 11),労働旬報社,230p. ISBN-10: 4845100908 ISBN-13: 978-4845100903 \1478 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
(「BOOK」データベースより)
この本は、石川県金沢市を中心に毎年開かれている「老後問題を考える石川のつどい」に参加する人びとによってつくられました。高齢者保障のネットワークづくりははじまったばかりです。しかし、「裏日本」といわれる、日本海側の「遅れた地域」でのささやかな試みは、むしろ他の多くの市町村での運動に参考になるのではないでしょうか。中央集権化が進んだ日本では、大多数の地域は田舎であり、遅れた地域なのですから。
■目次
はしがき
第1部 心ゆたかに生きる人びと
1 たとえばぼけたとしても人間らしい生活を
2 家族で老人をみる――私たちのボランティア活動
3 班長としてがんばる、おばあちゃん
4 心ゆたかに長生きしよう――高齢者集団「長生会」の歴史から
第2部 女の目からみた老後保障
1 女の目からみた老後問題
2 一人暮らしの老人を訪ねる――金沢・平和町独居老人の調査から
3 高齢者とその家族を訪ねる――金沢・瓢箪町同居老人調査から
4 地域で高齢者を支える人たち――民生委員の活動調査から
5 女性たちの老後計画――北陸婦人問題研究所会員の意識調査から
6 調査して学んだこと
第3部 高齢者保障のネットワーク
1 石川の高齢者状態と老人福祉――地域に根ざす特別養護老人ホーム
2 福祉と医療をつなぐもの――特別養護老人ホームの医療をみる
3 老人医療はどう変わったか
4 老人保健法がもたらしたもの
5 開業医からみた在宅医療の条件――在宅医療のこれからの課題
6 訪問看護で在宅患者を支える――健生病院の「在宅医療」のとりくみ
7 在宅老人看護における専門家の役割――看護実習のアンケート調査から
8 ぼけ老人の在宅看護を支える条件――医療ソーシャルワーカーの仕事から
9 保健婦からみた健康づくり――松任市の健康づくり事業
10 ねたきり老人訪問指導のシステムづくり――私の町の地域ネットワーク
11 石川県における老人保健・医療・福祉
第4部 「高齢化社会」を考える
1 「高齢化社会」と医療・福祉の視点
2 老後の住まいと家族のあり方
3 女性にとっての老後問題
4 地域づくりと福祉充実の課題――イギリスにおける公的地域福祉の試み
5 人間の尊厳に値する社会保障権確立を――金沢の生活と「石川のつどい」から学ぶ
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治