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『はじめての構造主義』

橋爪 大三郎 19880520 講談社,232p.

last update:20100706

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橋爪 大三郎  19880520 『はじめての構造主義』,講談社,232p. ISBN-10:4061488988 ISBN-13: 978-4061488984 \756 [amazon][kinokuniya] ※

■内容

内容説明
「ポストモダン」の原点を知る愉快な入門書西欧近代主義に新たな地平を切り拓いた〈構造〉とは何なのか? レヴィ=ストロースの仕事を軸に、そのルーツや今後への可能性を、軽快な文章で縦横に論じ渡す。

内容(「BOOK」データベースより)
西欧文明中心の近代に終わりを告げ、現代思想に新しい地平を拓いた構造主義。レヴィ=ストロースの親族・神話研究の、鮮やかな方法と発想の背景に見えてくる、ソシュール言語学やモースの贈与論。そして遠近法にまでさかのぼる、数学史の水脈に隠された〈構造〉のルーツ。モダニズムからポスト構造主義への知の戦線に、軽快な文章で歯切れよく迫る。

著者紹介
1948年、神奈川県に生まれる。1972年、東京大学文学部社会学科卒業。1977年、東京大学大学院社会学研究科博士課程(社会学専攻)単位取得退学。そのころから、性/言語/権力を3つの説明原理とする「〈言語〉派社会学」の抗争を展開、初期の論文は、『橋爪大三郎コレクション』全3巻(身体論・性空間論・制度論)――勁草書房や『性愛論』――岩波書店――として出版された。現在、東京工業大学教授(社会学)。著書はほかに、『言語ゲームと社会理論』『仏教の言語戦略」『現代思想はいま何を考えればよいのか』――勁草書房、『冒険としての社会科学』――毎日新聞社、『社会がわかる本』――講談社、『民主主義は最高の政治制度である』――現代書館、『崔健』――岩波ブックレット――など、共著に、『自分を活かす思想/社会を生きる思想』――径書房、『小室直樹の学問と思想』――弓立社――など。

■目次

はしがき

第1章 「構造主義」とはなにか
 構造主義がやってきた
 ブームの火付け役
 マルクス主義と実存主義
 サルトルとの論争
 構造主義は「反人間主義」なのか?
 構造主義の方法
 現代思想は構造主義に始まる
 「構造」って、わかりにくい
 構造主義の核心に迫る
第2章 レヴィ=ストロース:構造主義の旗揚げ!
 『悲しき熱帯』の衝撃
 レヴィ=ストロースの修業時代
 アメリカ亡命時代
 天才ソシュール
 記号としての言語
 シニフィアン
 シニフィエ
 レヴィ=ストロースのひらめき
 音韻論の発展
 音素をみつけだす
 恣意性の原理
 母音三角形と子音三角形
 レヴィ=ストロースの悩み
 機能主義の人類学
 機能主義の弱点
 人類学の原点にかえる
 インセスト・タブーの謎
 イトコにもいろいろある
 親族呼称の不思議
 謎の婚姻クラス
 親族の基本構造
 クラ交換
 贈り物としての女性
 女性の価値
 限定交換
 一般交換
 難問もつぎつぎ解決
 コミュニケーションの一般理論
 交換することが生きること
 構造人類学の成功
 神話研究と〈構造〉
 「構造」か〈構造〉か
 神話研究の行き詰まり
 神話学の手順
 神話学は客観的な方法か
 神話学と、テキストの解体
第3章 構造主義のルーツ
 構造主義のルーツは数学
 真理から制度へ
 証明という制度の発見
 平行線公理
 幾何学と論理学
 デカルトからニュートンへ
 理性の時代
 カントの批判哲学
 非ユークリッド幾何学の登場
 公理主義から形式主義へ
 物理学の革命
 真理の相対主義
 遠近法にさかのぼる
 遠近法のウソ
 ヨーロッパ社会と絵画
 遠近法と「視る主体」
 遠近法の合理性
 平行線が交わる?
 射影交換と図形の群
 変換群と〈構造〉
 同型写像と代数構造
 ブルバキ派と現代数学
 レヴィ=ストロースとのつながり
 オーストラリアの代数学者
 ふたたび、神話の〈構造〉とは何か
 置換軍としての神話
 神話学へのいちゃもん
 主体が消える
第4章 構造主義に関わる人びと―ブックガイド風に
 ほんのスケッチ・人物篇
  ミシェル・フーコー
  ルイ・アルチュセール
  ロラン・バルト
  ジャック・ラカン
  ジュリア・クリステヴァ
  ジャック・デリダ
 ほんとにブックガイド
  言語学関係
  人類学関係
  レヴィ=ストロースの主な本・書いた順に
  構造主義に関連して
  数学と遠近法について
  日本人による仕事の一例としては
  ポスト構造主義に入門するのなら
第5章 結び
 構造主義は時代遅れか
 ポスト構造主義は新しいか
 ポスト・モダンの大流行り
 モダニズムがんばれ
 これからどうする・傾向と対策

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:竹川 慎吾 更新:樋口也寸志
UP:20100706 REV:20101010
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